私の生まれ育ったまち、衣笠を代表する神社が

学問の神様菅原道真公を祀る「北野天満宮」です。


幼い頃から「遊び場」としても馴染みの深い神社です。
地元衣笠の人は親しみをこめて「天神さん」と呼んでいます。
 

今では「学問の神様」として敬われ全国の受験生が参拝に訪れる「北野天満宮」ですが、

本当は道真公の怨霊の祟りを鎮めるために創建された神社なのです。

学に秀でているが故に、左大臣の藤原時平一派に疎まれ陰謀により失脚させられ、

九州の太宰府に流され、失意の中で生涯を閉じた道真公。

それからというもの、雷火地震など天変地異や時平も若死一族すべてが死に絶える

という怪奇現象が相次ぎ、とうとう醍醐天皇まで崩御されたのです

「これは道真公の呪いと祟りの仕業だ!」祟りを恐れた村上天皇の命により創建されました。


北野天満宮の境内や参道を歩くと、たくさんの牛の像があることに気づきます。
これは菅原道真公が生まれが「丑の刻」だったとか、都から左遷され
九州大宰府に向かう途中、宿敵の左大臣藤原時平の刺客に
切りつけられかけた時に「白牛」が現われ守ったという逸話によるものですが、
菅原道真が亡くなられ遺体を牛車で運んでいるときに、牛が座り込んで動かなくなり、

その場に遺体を埋葬して、大宰府天満宮が建てられという不思議な故事も残っています。
なにかと牛との縁が深いと云われる道真公なので、

‘祭神のお使い’として牛の像が置かれているようです。


この牛の像の頭を撫で撫ですると「頭がよくなる」と昔から
いい伝えられ、大勢の参拝者が行列をつくりながら
牛さんの頭を撫でる順番を待ちます。
子供の頃から、参道を通るたびに牛さんの頭を
撫で撫でして育った私には天神さんのご利益は
あったのでしょうか・・・・
 

石のせ大黒も人気で、行列ができていることもあります。