隠岐には、「日本列島が、元はユーラシア大陸の東端の一部」 であった事を証明する岩石があります。
それは 「片麻岩」 とよばれる岩石で、地下深い所で高温高圧によりつくられた変成岩の一種です。
「隠岐片麻岩」 がつくられたのは、約2億5千万年前で、その兄弟とも言える「飛騨片麻岩」とともに 「日本で最も古い岩石」 とされています。
しかも、その元となった原石は、なんと30億年も前に出来たものとの事で驚きました。(地球の誕生は約46億年前です)
片麻岩は普通、生まれた地下十数~二十数キロメートルの深い場所にあり、地表に現れる事はめったにありませんが、隠岐片麻岩と飛騨片麻岩は山腹に露出しており、この事でも珍しいとされています。
隠岐片麻岩
「玉若酢命神社」 の参道に、「隠岐片麻岩」の欠片が玉砂利代わりに使われていました。(ガイドさんの説明)
また、「玉若酢命神社」の説明板を支える脚も、研磨された「隠岐片麻岩」がつかわれていました。(ガイドさんの説明)
もともと日本列島は、ユーラシア大陸にくっついていました。 (図の①)
それが、「隠岐片麻岩」・「飛騨片麻岩」がつくられた2億5千万年前頃、地殻変動で、大陸から引き離され始めました。
引き離された日本列島と大陸との間の窪地に水が溜まって湖となり、やがて外から海水が入り込んで「日本海」 が形成されました。
そして、逆「く」の字形の日本列島 (図の②) の時代を経て、対馬海峡が出来て朝鮮半島からも離れ、今の日本列島の形となりました。
日本列島がユーラシア大陸の一部であった事は、「隠岐片麻岩」・「飛騨片麻岩」と同質の片麻岩が、朝鮮半島北部 と極東ロシア領の沿海州でも発見された事で証明されました。
次は、「流紋岩」 です。
二日目の早朝散策した「遊歩道」 (写真右半分の山のふもとの波打ち際)
遊歩道に設置されていた「説明板」
黄色の丸印の半島の東側が、遊歩道です。
この遊歩道脇には、粘り気の強い溶岩が地表近くで急速に冷えて出来た 「流紋岩」 がたくさん見られました。
溶岩の中の異なる成分が縞模様となって、うねっています。溶岩が流れた様子がよく分かります。
隠岐で火山活動がさかんになったのは、約550万年前 (約50万年前には終焉) の事で、今ではその痕跡をかすかに留めているにすぎません。
比較的柔らかな部分が、波の浸食を受けてこうなったのでしょうか。