鼠:結果はこちら をご覧ください。

犬:速かったですねぇ、ベッテル。

猫:ほぼ完勝だったな。
  トラブルがあったウエバーも最後にはファステストラップを記録しているし、
  レッドブルはマシンがあっていたんだろう。
  ニューエイがデザインしたマシンは昔も今も鈴鹿向きなのかも知れない。
  トロロッソはそのチャンスを生かしきれなかったという意味ではちょっと残念だ。

犬:トゥルーリも見事でした。

猫:前戦で勝ったマクラーレン、ハミルトンと真正面から戦った末、
  勝ち取った2位だから本当に価値がある。
  ピットアウトの瞬間はレース中、最も盛り上がった瞬間だった。

  ウエバー不在にはちょっと助けられたかもしれないが、
  いずれにしてもケチのつけようのない2位表彰台だ。

犬:さらに上を期待する声もありましたが?

猫:予選で前を取っていたら?というタラレバや、
  信頼性に不安のあるレッドブルのリタイアに期待する向きもあったが、
  このあとの表彰台の一段は大きな壁だ。
  来期のドライバーも含めて考える必要があるだろうな。

犬:代えちゃうんですか?トゥルーリ。

猫:鈴鹿での開幕前、木曜日には
  アロンソがフェラーリに移籍するというニュースがあった。
  これでライコネンが市場に出ることになったし、
  クビサもBMWの後継チームに残る気はないというから、
  勝利の狙える大物が2人もいることになる。
  ムラのあるトゥルーリと比較するのは当然だよ。
  その上で残すという決断もないとはいえないけど。

鼠:結果に話を戻しますが、
  その後ろはハミルトン、ライコネン、ロズベルグ、ハイドフェルト、
  バリチェロ、バトンまでが入賞圏内でした。

猫:決勝はリタイアも少なく、
  アクシデントもアルグエルスアリが招いたセーフティーカーだけだった。
  まあ、スタートの切りなおしはベッテルとトゥルーリには脅威だっただろう。
  KERSの「のび」を生でみられて、ファンも驚いていた。
  
  それにしてもいずれ劣らぬメンバーが入賞。
  見ごたえのあるレースだった。

犬:その中で残念だったのは中嶋でした。

猫:ワンストップに活路を見出そうとしたというのは、
  挑戦的で悪くなかったと思うが、
  それもこれも予選で沈んでしまったために、
  何かあるとしたらという期待を込めての作戦。
  正攻法ではどうしようもないということから採った作戦だが、
  全くの不発だった。
  
  厳しい言い方をすると来期F1に残れるかどうかという状況の中、
  地元レースというチャンスにも勢いを見せられなかったというのは、
  やっぱり中嶋というドライバーが「そこまで」なんじゃないかという気もしてくる。
  シーズン中に更迭されてしまうことはないと思うが、
  それぐらい厳しい結果だよ。

鼠:そのレースを生で見た人数ですが10万1000人でした。

犬:あれ?前回は16万人でしたよね??

猫:実際かなり空席が目立っていた。

  理由は数々あるが、まずはやっぱり不況の影響だろうな。


鼠:企業の団体応援がなかったのも大きかったでしょうね。

  ホンダは撤退してしまったのでもちろんのこと、

  トヨタも富士でのように目立って大応援団という形は取っていなかったと思います。


猫:全席指定制で高いシートから安いシートへ分散したというのもあるし、

  自由席観戦組が高いチケット代に不参戦となってしまったというのもあるだろう。


犬:自由席は9,000円でしたものね。


猫:金・土は「席押さえ」だけのための入場もあったから、

  金土ともに入場者が減ってしまった。

  ただ、チケットの設定以外の運営面については完璧といっていいだろう。

  交通インフラも地域の協力を得て

  渋滞はあったもののスムーズと言って良いレベルだろう。

  ファンは以前の雰囲気を楽しむことが出来たと思う。


  2年前はホンダ・トヨタ・スーパーアグリの3チームが参戦、

  シューマッハのラストランと鈴鹿のラストが重なったし、

  琢磨個人の人気も高かった。

  今年はドライバーも入れ替わっているし、

  年中行事にしていたお客さんが離れてしまったと言う事情もあるだろう。

  F1自体の商品価値が戻ってくれば必ずお客さんは戻ってくると思うぞ。


鼠:日本での人気に限って言えば、

  次戦、ブラジルで小林可夢偉がグロックの代役として正式参戦が決まりました。


猫:一貴の来シーズンが微妙な中で良いニュースだな。

  来季に関してはまだまだ流動的だが

  琢磨や山本左近も新チームを含めて交渉中とのことだ。


犬:実際はどうなんでしょうか?


猫:今の時点では有力と言えるものはまだないだろうな。

  琢磨はその実績が最大の武器だ。

  アグリ時代に新チームを強力なリーダーシップを発揮して

  牽引した実績は海外でも認められている。

  左近は強力なスポンサーもいる。

  一貴と可夢偉はトヨタ出身だから、それに見合う実力を示せば、

  シートがない訳じゃない。

  何とか参戦を果たして欲しいな。


鼠:話が少しそれましたが今回はここまで。

  次戦はブラジルGPです。

  時差が大きいので、寝不足注意ですね。