鼠:いつものごとく、結果はこちら から。
猫:予選後のアップが出来なかったんだが、
まさかのフィジケラポールポジションから2位、
前戦でのバリチェロと言い、ベテラン達の奮闘が目立つ夏になったな。
犬:予選トップスリーがフィジケラ、トゥルーリ、ハイドフェルト
・・・渋いッスね。
猫:まぁ、シーズンのどこかで実力を「見せる」ことが出来るからこそ
長い間この世界に留まることが出来るんだろう。
鼠:それにしてもフォースインディアがここまで来るのは意外でしたね。
猫:さすがにポールポジションまで取るとは。
ここ数戦のマシンのアップデートは進んでいたし、
このコースに合っていたんだろうと言うのはある。
あとは腐っても元「ジョーダン」チームだから、
今年みたいなテストが制限されるような状況で
やりくりの巧いチームカラーがでたとも言えるんじゃないかな。
犬:結局ライコネンが逆転で勝ったわけですけど、
セーフティーカーに助けられたんでしょうか。
猫:それは大いにあるな。
スタート一発が二発になって、KERSが生きた。
前に出た後にそれほど差が開かなかったことを考えても、
スタートが二回あったのはとにかく大きかったな。
鼠:一方でトヨタは沈んでしまいました。
猫:スタートが全てだったな。
出遅れから周りを囲まれて行き場を失った。
予選後の燃料搭載を見る限りチャンスはあると思ったんだが。
その辺の「詰め」の甘さはチームがどうのというより、
トゥルーリのドライバーの資質。
確かに予選でミラクルを起こせるドライバーなんだが、
チームは来季を真剣に考えた方が良いんじゃないか。
鼠:バトンが初めてノーポイントのレースになったことも忘れてはいけません。
犬:最近、バリチェロの方が成績が良いような気がするんですが。
猫:確かにバリチェロの方が乗れている。
鼠:どうやらタイヤにやさしい走りが
温度の上がりにくいクルマの特性と重なって
タイヤ温度が「適正」に上がらなくなっていることが、
焦りにつながっているようだと評価されていますね。
猫:フリー走行などを見てもわざとではないかと思うほど、
マシンを振り回したりしている。
本人にしてみればここから先のタイトルへのプレッシャーは「未知の領域」。
一昨年のハミルトンを思い出すまでもなく、思わぬミスがでたりするものだよ。
犬:ただ、レッドブルはエンジンを潰しまくってますし、
ライバルがあまりいないようにも思えるんですが?
猫:確かに、ここ数戦はハミルトンが勝ったりライコネンが勝ったりと、
誰かに偏った流れにならないことが多いから、
バトンにとっては多少楽なはずなんだが、
その中でバリチェロが抜け出かけているのもバトンにとっては気になるかもしれない。
今回に限って言えば、ベッテルがきっちり3位に入っているしな。
鼠:さて、気になる代走のあの人なんですが・・・。
猫:うん、やっぱりという感じだったな。
犬:バドエルですね。
猫:本人は次もでる気満々のようだが、あれではなぁ。
マッサが復帰できれば一番なんだが。
鼠:どうやら検査の結果は良好のようなんですが、
復帰を焦る気もない様子で、
来シーズンになるかもしれないとのことです。
一方で、フェラーリは自ら「乗車待ちリスト」として、
噂に上っているドライバーのリストを公式サイトに載せています。
犬:ジェネ、フィジケラ、アロンソ、ピケ、ブルデー、ロッシ・・・
あ、佐藤琢磨もある。
猫:記事の書かれ方を見ると対して本気の記事でもなさそうだなぁ。
ただ、これだけ候補を上げていると、「その他」の選択肢もほとんど残っていない。
まぁ、「誰か」にはなるでしょうという程度だよ。
鼠:一方で、来季のシートの話も始まっています。
その中でピンチを迎えているのは・・・中嶋一貴です。
チームのサム・マイケルが
「セカンドドライバーがロズベルグ並にポイントを取れていれば我々は三位」
で、
「新たなドライバーを探すよりドライバーの成長に期待したい」
とのコメントを出しています。
猫:こうした話題が出てしまうこと自体がピンチの証拠にほかならない。
今回のベルギーもマシンがコースにあっていないことは確かなんだが、
ロズベルグはポイントを獲得している。
一方で一貴はというと後ろにはバドエルだけ。
予選も代打出走ドライバーに囲まれたグリッド、
画面に映るのはピットストップ明けのマシンを軽いはずなのに抜けないというシーンだけ。
評価してあげようにも難しい状況だ。
いまはともかくどんな形でもいいからポイントが欲しいな。
犬:ウイリアムズがエンジンを代える話もあるんですよね。
猫:うん、そうなってもトヨタに拾ってもらえるという可能性はまだある。
小林可夢偉がGP2で苦戦しているため、
昇格が厳しいと見られているからなんだが、
どちらにしてもなんだか消去法的な人事で、
タイトルを狙うという本来の方向性とは大きくかけ離れてしまっているよ。
鼠:さて、レース本体の話題とはそれますが、
ヨーロッパGPの時点で
来シーズンの日本グランプリが鈴鹿で開催されることが発表されました。
猫:アップする機会がなかったのでこの時点でのピックアップとなってしまったが、
一安心のニュースだな。
何より、リリースでの「日本GPの伝統をとぎれされないことを第一に考えた」
というのがうれしいじゃないか。
鼠:開催契約金もそれほどつり上げられることなく済んだようです。
FIAが日本でのレースをきちんと評価してくれている何よりの証拠ですね。
富士と違い、鈴鹿は遊園地などの付帯収入で黒字で経営できるようですね。
雑誌のインタビューには今シーズンの客入りをなんとか10万人には届かせたいと
コメントされています。
猫:最後の鈴鹿が16万人(決勝日)だったが、
その頃はホンダ、トヨタ、スーパーアグリもいたし、
琢磨人気もあった。
加えてシューマッハーのラストイヤーとも重なった。
10万人は決して消極的な目標とは言えないかもしれない。
・・・ただ、一度もグランプリを生で見たことのない人にとってはチャンスかもしれない。
鈴鹿は富士と比べて市街に近いし、見やすいレースだと思うぞ。
鼠:ともあれ、次はヨーロッパ最終戦、イタリアです。
猫:それが終わればシンガポールと鈴鹿の連戦。
早いもんだ。