カーヴ・ド・リラックス 2500
しっかりしたイエロー。
蜜の乗ったフレッシュな柑橘、パイナップル、グレープフルーツ、ナッツ、白い花、ミネラル、軽く樽。
果実の香りが前面に出ている、蜜の乗った果実の香り。
ミネラルが思ったよりキレイに感じられる。
アタックから甘いと感じてしまう。残糖だろうか。
コクもそれなりにしっかりしている。
しかし酸がイマイチ伸びない。
特にフィニッシュから余韻にかけて残らず上品さに繋がらない。
ややドライでアルコールの印象。それにべたつく感じ。
全体としてややまとまりに欠ける。
キンキンに冷やして引き締めて飲むべきか。
まずくはない。美味しいと思う。
よく言えば果実の甘い旨みをストレートにあらわしている、華やかなワイン。
値段を考えれば、香り、味わいの大きさなどは十二分。
香りばかりで中身がスカスカなニューワールドなどもあるし、それを考えればいい味わい。
ただ。
ニューワールド的というほどやりすぎ感、暑さはないが、ボーヌの白ほど凛としたたたずまいもない。
これがマコンってことなんだろうか。
熟したフルーツの香りは絶対にACブルゴーニュじゃ得られない。
しかも、希薄な香りではなく蜜を感じさせる。
コクもしっかりしている。
ただ、酸が弱く全体に引き締まらない。残糖を感じさせる甘さに、余韻のべたつき、そしてアルコールが立ってしまっている。
まずくはないけど……美味しいけど……惜しい!!!
単純に「美味しいワイン」という基準で選ぶならこれはありだと思う。
割と万人受けしそうではある。
2倍の値段だし比べるべくもないが、ソゼのピュリニーなんかは、
厚みはこそこのワインより弱かったが、恐ろしく華やかで繊細な香り、キレイな酸。
マコンやリュリーのワインも勉強になるな。
素晴らしいブルゴーニュの白だった。
※一時間後、しっかり冷やして飲むとまだまとまります。
やはり後半がネックだとは思うけど……ボーヌの村名では味わえない味であることは確か。
先日飲んだ、CHジュン セミヨン の方が明らかに旨いw