講談社 週刊少年マガジン「タイガーマスク」1968年 〜1971年
アニメ放送は、1969年10月2日 〜1971年9月30日 全105話
リアルタイムではありませんが、子供の頃、再放送のアニメ「タイガーマスク」を見てきた私は、20歳過ぎてから漫画を読み、原作の違いにビックリ‼️
梶原一騎原作の格闘マンガは、「一つ一つのシチュエーションに説明書きを付けることで、よりリアルに読むことができる」
ノンフィクションとは思えないリアルさを感じ、より入り込めるのですが、タイガーマスクに関しては、あまりにも非現実すぎる設定に、無理矢理リアル感を出し過ぎて、ツッコミどころ満載すぎ😅
漫画の中に何度も出てくる虎の穴の「地獄の特訓」。
あらゆる方法での恐ろしい訓練が5年半過ぎた頃、三分の二が死に残りの半分が再起不能に・・・。
そこで生き残ったものは、、、
●コーチ達の持つ鉄のムチでの滅多打ち
●吊り橋から目もくらむ谷底に逆さ吊り
●粘り付く重油とコールタールのプールで大ワニたちを相手に死闘
●後ろから大きなノコギリが回ってるベルトコンベアーの上を走る
●アルプスの氷壁を裸でよじ登る死の登山
●檻の中で猛獣達との真剣勝負
こんな恐ろしい地獄の特訓で生きて勝ち残った伊達直人、と虎の穴から送られる悪役レスラー達。
なのに、なのに、、。
包帯の隙間にコショウを入れてる「エジプト・ミイラ」
なぜコショウ
鉄の球にビニールの覆面をかぶせ、油を塗って滑りやすくするのっぺらぼう「ミスター・ノー」
頭にはボーリングの球‼️なぜ⁉️
「どうりでひどいなでがたになったはずだ」ってそこ〜⁉️(笑)
麻酔薬を塗った鋼鉄の針の毛を植え付けたニセの皮膚をかぶり、血を吸う「ザ•ドラキュラ」
倒した後の説明‼️
せ、説明(笑)
サーチライトのように輝き相手の目をくらませる黄金仮面「ゴールデン•マスク」
ゴールデンマスクにおいては、仮面の裏側を調べてどのように怪光線がが出るのかを詳しく説明!!
ふざけてんのか〜⁉️(笑)
ボタンどうやって押してた⁉️(笑)
その他、
鉄の入れ歯を仕込んでなんでも食いちぎる「ザ・ピラニアン」
サーカスがえりのレスラー「デビル・スパイダー」
リングの上では正統派プロレスラー、リングの下では反則魔の「ジキル&ハイド」
って何のために???(笑)
今までの地獄の特訓の成果で戦え〜〜‼️(笑)
ジャイアント馬場をはじめとする実在のプロレスラーが多数登場するのも特徴。1981年には、続編にあたる『タイガー・マスク二世』のアニメとのタイアップで、新日本プロレスに実在のプロレスラー、タイガー・マスク(佐山聡)が登場。
漫画の最終回では、虎の穴との戦いが終わり、オールラウンドレスリングを極めていくタイガーマスク=伊達直人は、NWA世界チャンピオン「ドリー・ファンク・ジュニア」とのタイトルマッチの最中、子供を助ける為に交通事故にあい死んでしまう。
ラスト3ページぐらいで終わってしまい「え、えー‼️」と思いました(笑)
アニメの最終回では、最後の敵「虎の穴」のボス「 タイガー ザ グレート」に覆面を剥がされ素顔を暴かれた伊達直人は、反則の限りを尽くし最後はヘッドロックでグレートの首を絞めた挙句、照明ごと落下勝利した伊達直人は、ひっそりと飛行機に乗って去っていくのでした。
アニメでよく見た、ロープに目を擦り付ける反則技のシーンが子供の頃恐ろしかったです
ひっそりと飛行機に乗る伊達直人「去りゆく虎」
アニメの制作サイドは後半部がかなりオリジナルストーリーになっていた上に、原作とはかけ離れた結末にしたことで、原作者である梶原一騎の反応を非常に気にしていたが、梶原一騎はこのアニメ版の最終回を非常に気に入り、「こういう最終回が書きたかった」と語ったというエピソードがあるそうです
伊達直人幸せになって欲しかった〜
長い文章読んで下さってありがとうございます