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第53回関屋記念(GⅢ・芝1600m)
今日は、12日の日曜日に新潟競馬場でおこなわれます第53回関屋記念(GⅢ・芝1600m)のデータを見てみましょう
秋の大舞台にもつながる真夏のマイルシリーズ第2戦
関屋記念はサマーマイルシリーズの第2戦であり、2014年の優勝馬クラレントと、2015年の優勝馬レッドアリオンは同シリーズのチャンピオンに輝いている(2015年はスマートオリオンと同点優勝)。また、2013年の2着馬ジャスタウェイが同年の天皇賞(秋)を優勝、2014年の2着馬ダノンシャークも同年のマイルチャンピオンシップを制しており、秋の大舞台に向けても注目される一戦だ。過去10年の結果から、好走馬の共通点を探ってみたい。
外寄りの馬番が優勢
過去10年の馬番別成績を調べると、3着以内馬延べ30頭中20頭は「9番より外」の馬番だった。好走率でも「9~12番」・「13~18番」は「1~4番」・「5~8番」を上回っているうえ、過去10年は「12番より外」の馬が毎年連対している。中には12頭立てだった年(2008年、2011年、2015年)もあっただけに、出走頭数が少なめであっても、外寄りの馬番の馬には注目しておきたい。〔表1〕
馬番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1~4番 | 2-2-2-34 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
5~8番 | 0-1-3-36 | 0% | 2.5% | 10.0% |
9~12番 | 3-5-3-29 | 7.5% | 20.0% | 27.5% |
13~18番 | 5-2-2-29 | 13.2% | 18.4% | 23.7% |
前走をチェック
過去10年の出走馬の前走別成績を調べると、「中京記念」組から7頭が3着以内に入っており、サマーマイルシリーズが創設された2012年以降の過去6回のうち、2013年を除く5回で「中京記念」組が連対を果たしている。「中京記念」組は出走頭数自体が多いため、好走率は高くなっていないものの、シリーズ初戦から転戦してきた馬は軽視禁物だろう。また、前走がGⅠだった馬の中では「安田記念」組からしか連対馬が出ておらず、安田記念以外のGⅠから臨んだ馬は苦戦気味だ。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
安田記念 | 2-1-0-6 | 22.2% | 33.3% | 33.3% |
NHKマイルC | 0-0-1-3 | 0% | 0% | 25.0% |
ヴィクトリアマイル | 0-0-1-5 | 0% | 0% | 16.7% |
その他のGⅠ | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
GⅡ | 0-0-0-5 | 0% | 0% | 0% |
中京記念 | 2-3-2-33 | 5.0% | 12.5% | 17.5% |
ダービー卿チャレンジT | 1-0-1-0 | 50.0% | 50.0% | 100% |
七夕賞 | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
福島記念 | 1-0-0-0 | 100% | 100% | 100% |
エプソムC | 0-3-0-8 | 0% | 27.3% | 27.3% |
鳴尾記念 | 0-1-0-0 | 0% | 100% | 100% |
その他のGⅢ | 0-0-0-15 | 0% | 0% | 0% |
オープン特別 | 1-1-4-34 | 2.5% | 5.0% | 15.0% |
1600万下 | 2-1-0-9 | 16.7% | 25.0% | 25.0% |
500万下・1000万下 | 0-0-1-2 | 0% | 0% | 33.3% |
過去3走の単勝人気をチェック
過去10年の出走馬について、過去3走以内に出走していたオープンクラスのレースでの最高単勝人気別に成績をまとめると、連対馬20頭のうち17頭は最高単勝人気が「1~4番人気」だった。また、その「1~4番人気」の各組は、人気が高いほど連対率・3着内率も高くなっている。過去3走以内にオープンクラスのレースで上位人気に支持された経験を持つ馬を高く評価すべきだろう。〔表3〕
最高単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3-3-3-14 | 13.0% | 26.1% | 39.1% |
2番人気 | 4-2-1-17 | 16.7% | 25.0% | 29.2% |
3番人気 | 1-2-1-11 | 6.7% | 20.0% | 26.7% |
4番人気 | 1-1-2-13 | 5.9% | 11.8% | 23.5% |
5番人気 | 0-0-2-7 | 0% | 0% | 22.2% |
6~9番人気 | 0-1-1-40 | 0% | 2.4% | 4.8% |
10番人気以下 | 0-0-0-17 | 0% | 0% | 0% |
該当レース不出走 | 1-1-0-9 | 9.1% | 18.2% | 18.2% |
- 注記:地方競馬のダートグレード競走を含む
直近で3着以内に入ったレースでの4コーナーの通過順に注目
過去10年の優勝馬10頭は、いずれも直近で3着以内に入ったレースにおいて、4コーナーを「4番手以内」で通過していた。また、該当したのは全て過去3走以内のレースだった。今年の出走馬についても、近走の着順と4コーナーの通過順はチェックしておきたい。〔表4〕
年度 | 優勝馬 | 4コーナーの通過順 |
---|---|---|
2008年 | マルカシェンク | 3番手(3走前) |
2009年 | スマイルジャック | 3番手(3走前) |
2010年 | レッツゴーキリシマ | 先頭(2走前) |
2011年 | レインボーペガサス | 2番手(前走) |
2012年 | ドナウブルー | 2番手(2走前) |
2013年 | レッドスパーダ | 2番手(前走) |
2014年 | クラレント | 4番手(3走前) |
2015年 | レッドアリオン | 3番手(3走前) |
2016年 | ヤングマンパワー | 4番手(前走) |
2017年 | マルターズアポジー | 先頭(3走前) |