昨日ランドでの練習で、いくつかの真新しい赤いボールが混ざっていた。
よく目立つ赤いラインの入ったボールはJリーグ開幕20周年メモリアルボール。
キーパー練習で4コ、フィールドでも緑のボールに混ざり赤いボール。
昨日は実践的な練習が行われなかったので、スタメンの予想は難しく、
練習が終了したあと、三浦監督は下を向きながら歩き回り
選手の起用を模索しているような様子だった。
今日の東京の天候は快晴。
以前、息子が幼稚園に入園した頃だったか、ファミリー・ジョイン・デイのイベントで
試合前の5月の国立のピッチで子どもたちとミニゲームを楽しんだ。
ピッチの中と外では身体に受ける天候から受ける印象は違うもので、
ピッチの上に立ちしばらく走ると、照り返しの暑さと蒸し暑さで体温は急激に上がる。
4~5分走ったくらいでぜいぜいと息が荒くなった。
今日の国立のピッチもあの日のような様相だった。
日本サッカーの歴史を刻む聖地・霞ヶ丘競技場。
日本の首都である東京のど真ん中にある国立競技場。
Jリーグ開幕の5月のメモリアルゲーム。満員のスタンド。
ヴェルディはマリノスに負け、リーグの歴史がスタートした。
今日の対戦相手は、前節・阪神ダービーG大阪戦を2-0で一蹴した神戸。
対する東京ヴェルディは前節からスタメンを一部変更。
相手チームのスカウティングを警戒してか、もしくはコンディションの良さからか、
高原との2トップの相手は中島翔哉。
高原の高さ・ポストプレーと、その周りを縦横無尽に走る中島。
トップ下のシャドウに位置する飯尾との連携で相手ディフェンスのマークに脅威を与える。
センターバックには負傷明けの福井が戻り、石神が左サイドハーフへ。
キックオフの笛が吹かれ、リーグ首位神戸の激しい攻撃が始まる。
相手の動きが激しかったことが逆にヴェルディの守備のスイッチを入れる。
なかなかディフェンスの間合いを掴めない中盤も徐々にそのタイミングを掴み始める。
キーパー佐藤の好セーブもあり、開始10分の試練を乗り切った。
なかなか決定機を作れないまま試合は進む中、試合の流れはヴェルディへと転ぶ。
ペナルティエリア前からスタートした高原の突破をエリア内で相手ディフェンスが倒しPK。
神戸GK山本はコースを読み反応するが、高原から蹴られたボールはストライカーの蹴る
火の玉メラメラのボールでゴール右ネットを揺らす。
前節まで神戸は9勝3分1敗。ヴェルディは4勝6分2敗。
勝ち数の突出する神戸はこれまでのタフな経験が自信ともなり、
たかが1失点には動じない雰囲気。再び猛攻が始まる。
「僕らは負けない」という実績に伴った自信だ。
後半が始まりヴェルディDF福井のファウルでPK。
ヴェルディGK佐藤は相手のペースを乱すべく、主審にことわりドリンクボトルを手にし、
ゆっくりとゴールポスト前のエンドラインへと歩く。心理戦だ。
久しぶりに見る、楽しみなキーパー。
昨年までの土肥や柴崎とは異なるタイプの若いキーパーのプレーは試合の流れを変える。
ポポの蹴るボールがネットを揺らし追いつかれるが、
佐藤の身振りが周りの選手たちへの気持ちの切り替えを促す。
後半、西と交替で入った小池は、
慣れない位置へ入ったせいか、なかなかボールに絡めない。
徐々に試合の流れに乗り、サイドをえぐりクロスを上げるシーンも見られたが、
たぶん本人はまた反省然りだろう。
終盤、森のクロスを受けた高原がワントラップでシュート。
トラップする前に次のシュートをイメージしたプレー。
そして、ゴールを決めることが当たり前のように足の甲でボールを蹴り抜いた。
彼がストライカーと呼ばれる所以がそこにあった。
試合後のヒーローインタビューで高原は語った。
「最後に(掲示板の)時計を見たのは85分だった。
体力は落ちていたが、もう一度チャンスがあると思った。」
90分を過ぎ91分に高原の値千金の逆転ゴール。
その直後に飯尾と替わり巻がIN。
得点を狙うことはもちろんだが、前線から激しいプレッシングでボールを追う巻の投入。
最後の笛の音が鳴るまで集中を切らすなという監督のメッセージ。
J2・10位東京ヴェルディは首位ヴィッセル神戸を2-1で下した。
フィニッシュの精度が高ければ神戸に数多くのゴールを決められていてもおかしくない試合だった。
精神的には勝ち続けていた神戸の方が優位に立っていただろう。
そこに立ちはだかったのが日本を代表するストライカーの大きな背中だった。
高原の勝負強さとチーム全体の試合を諦めない強い想い。
聖地国立のピッチに舞い降りたのは勝利への絆の深さと連帯感だったのだろう。
けして神戸が弱かった訳でもなく、気持ちで負けていたわけでもなく、
たまたま結果としてヴェルディへと転んだだけだろう。
水曜の朝のエルゴラには今日の試合のレビューが載るだろう。
相手が首位神戸だっただけに、もしかすると明日の記事かもしれない。
もれなく選手ひとり一人に対する評価のポイントも出る。
5.0だったり、5.5だったり、6.0だったりと…。
選手ひとり一人の働きがあっての勝利で、それぞれのコンディションの良し悪しは
周りの選手が把握しながらカバーし合う。それがパッケージとしての強さになる。
選手は自らのミスを反省し、監督も起用のミスや選手の至らなかったプレーに助言し、チーム強化に励む。
守備を固め連携をさらに深め、攻撃のバリエーションをさらに多様化できるか。
求められるのはポジティブな思考だけだ。
試合中のプレーで、「いいよー」って叫ばれても走る選手にはぴんと来ない。
前半終了後のブーイングもネガティブなだけだ。
臨場感のない、試合中の選手のバストアップ写真をタグ漬けしてfbで掲出しても誰も喜ばない。
試合中の選手たちは短い言葉で互いのコミュニケーション。
言葉もなく互いの目を見て次のプレーを互いに確信する。
選手たちの集中を切らさず高めるためのサポートをもう一度考えたい。
まだシーズンは序盤で、これからまだ数々の壁が立ち向かう。
90分間、選手たちが集中しモチベーションを上げられるような環境を与えよう。
選手たちの背を押すというのはそんなことだろう。
日本でプロサッカー・Jリーグが始まり、ここまでいろんな苦楽を経験したクラブは希だろう。
いい意味でも良くない意味でも、ヴェルディはこのリーグに歴史を刻み続けている。
これまでの20年の歴史。そしてこれからの20年の歴史。
次の20年を良い記憶にするために必要なのは、次節、目の前の試合に勝つことから始まる。
今週はミッドウイークに山雅戦、そして週末にもアウェイゲーム。
今日の勝利をタフに次へと繋げる目の前に与えられた試練。
でわでわっ。。。。
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