デウォンへ。 | 蹴球七日。

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東京ヴェルディ応援し、AWAYゲームへも駆けつけ、暇な時にはスケボーに乗っているブログです。

$蹴球七日。-20120329デウォン
03/29、2012撮影、デウォン。



去年の春、東京ヴェルディの練習場へひとりの韓国人選手が通訳を連れてやってきた。
GKコーチから彼についての情報をおしえてもらった。
「英語で書いてあったからよくわからんけど、ベイ・デヴォンって読むんかな?」
自費で韓国からの練習参加。始めの数日は通訳も連れて来ていた。もちろん自費だ。
練習参加を始めてからの二日めだか三日目。
通訳が寝坊して、デウォンだけがひとりで練習場へやってきた。

とにかく体格がいいし足もデカイ。そしてディフェンダー。
なにしろ彼は、早く周りの環境に慣れようと、とにかく周りを観察し、
一刻でも早く、自分の長所をアピールできるよう必死な様子だった。
そんな真面目でひたむきな練習態度を眺めていたベテランたちが、
いつしかデウォンに声を掛け始め、ミニゲームではデウォンいじりを始め、
言葉の壁がありながらも、それまでただ必死の様相だったデウォンに笑顔が見え始めた。
土肥や土屋といったベテランたちのおかげだ。

個人的に付き合いのある選手とFacebookで繋がっていたのだが、
ある日突然、デウォンから友達登録申請が届いた。
まぁいつも顔を合わせていれば、察しがついたのだろう。
デウォンとの友達登録を済ませて、それまで撮っていたデウォンの写真をアップロードし、
その写真にデウォンの名前をタグ着けした。

「また写真撮るからね」とメッセージすると、
「よろしくおねがいします」とひらがなで返事が届いた。

メッセージのやりとりで長文になると、
「にほんごむずかしい」と返事が届く。

それにしても、彼は彼なりに日本語の勉強もしていた様子で、
メッセージのやりとりもすこしずつ長文になった。


彼が昨年春に練習参加で東京ヴェルディへ来てからの特徴といえば、
姿勢が良く、常に周りを見ながらプレーを予測し、カバーリングの意識も高い。
瞬時の判断で勝負する以前にポジションへ入るので、まず安定したプレーをする。
周りが見れているので、DFラインからの長いボールも蹴れるし、
肩(身体)を入れて相手選手からボールを保持できるし、足元のプレーも上手いし、
まぁ、彼の足元に入ったボールは高い確率で味方へとボールを運べる。
ディフェンスもしくはボランチでボールを受けられる選手だと思います。


昨年、練習生から選手へと昇格。
シーズン終わって監督が代わり、彼との契約がどうなるのかとも心配しましたが、
2013年もデウォンはチームに残ることができました。
監督が代わったこともあり、彼にしてみればシーズン前の練習やキャンプはアピールの場です。

もともと温和で、けして喧嘩早い人ではない。
for the teamの性格だし、自分のプレーで周りに迷惑を掛けることなんて思ってもない。
彼はこのチームで活躍したいと思い、海を渡って来た選手だし、
きっと彼は東京ヴェルディで活躍することを目標としている。


昨年、日本での生活を始めて、「ラーメンおいしいですね」とメッセージ。
シーズンが終わってソウルへ帰り、
年が明け初めてのキャンプ参加。

まずはベンチに入ること。出場機会を得てスタメンへ入りたいという気持ちも大きかったはず。
昨年、秋田コーチ主催の魁☆秋田塾にも名指しで呼ばれヘディング技術も磨いた。
練習生から選手となり半歩歩みを進め、ここから…の選手だ。



先日高知キャンプで行われたカマターレとのTMでの接触プレーで相手選手が怪我を負った。
故意でのプレーでないと思う。
怪我をした選手が早く良くなってくれることを心から願う。
怪我を負わしてしまったデウォンはとても心を傷めているだろう。
彼はプレーでも、とにかく周りを見ながらカバーリングやポジショニングする人だし、
誰かを傷つけるようなプレーをする人ではないから。


昨日、デウォンへメッセージを送った。

先週、最近あんまりやりとりなかったなって思ってメール送ったら、
「ありがとうございまーす!」と返事が届いていた。

きっと彼は彼なりに悩んでいる。
僕は昨日、英語と平仮名日本語まじりでのメールを送った。

僕は君が初めてヴェルディの練習場へ来た日から見ていたけれど、
君はフェアな選手だし、いつだって僕は君のサイドだからと。


彼がヴェルディで活躍できるかどうかはわからない。
彼の長所と監督の思うところとマッチするかどうかにかかっている。

難しい世界ではあるけれど、
「このチームで活躍したい」という想いを持って来た選手が、
できることなら活躍してくれたらいいなと思いながらエールを送るだけだ。


でわでわっ。