結局は、垂れ幕のあった劇場じゃない所で(上映時間のしっくりくる所を選択)鑑賞。
この映画館、光の通路(勝手に呼んでます)を通り抜けていくスクリーンは、座席数もゆったり目で良いかも〜〜
チラシにも表われているように、
とても奇妙な映画でした。
シュール的なSFロマンティック・コメディー
と、どこかに書かれていたのを見ました。
写真は全てネットより拝借
以下、鑑賞・備忘録のネタバレ
この衣装じゃないけど、冒頭、主人公・ベラが橋の欄干より身を投げ出すシーンから始まります…。
が、色のコントラストとといいカメラの回し方といい
音楽といい
インパクトのある始まり方です。
その次が更なる映像
天才外科医がイタイを引き上げ、連れて帰り、お腹の中の赤ちゃんの脳を、イタイの脳と入れ換える手術シーン…には、目を少し背けてしまった私
ただ茫然とみていただけじゃ、その後のベラの行動がよくわからなく、手術によって『奇人』になったのかと思った私は理解不足でした
そう、カラダは女性だけど、脳ミソは生まれたての赤子
その後、日々歩くのも食べる事も喋る事も、全ての成長が超速い しかも、それが見事な演技力
そんな中、天才外科医は助手を迎え、彼女の成長記録をする事を課します。
天才外科医はそんな彼女を屋敷内に隠して育ててます。が、好奇心旺盛なベラは外への憧れが強烈に芽生え出します。
助手はベラの成長記録をとる中、密かに恋します。 そこで彼女の婚約者にならないかとの提案。
婚約するにあたっての誓約書作成を弁護士に依頼すると、その弁護士が契約内容の女性とはいかなる人なのかに興味を持ち、誘惑します。
外の世界への好奇心大のベラは、天才外科医に駆け落ちすると伝え、弁護士と共に旅に出るのです。
旅に出て早々は、そこはR18+の世界
カラダは大人でも、行動や判断能力はまだまだ幼児・子供なベラ
全ての感情・発言が子供の素直さなんですが、それを理解できたのは見終わってからで、みてる最中は「なんて奇行なんだろう」でした。
コトが終わって、弁護士が寝てる間に、一人で外出
そこでも奇行に走り…
弁護士は地上にいるよりもと考え船に乗ります
船の上での精神的成長が著しく…
友達になった婦人に、難しい哲学書を借りて読み始めます
弁護士が船上カジノで儲けた大枚を、
寝てる隙にこれまた奇行に走り(停泊中にそこから見える貧しい人たちにあげなきゃ!と、大枚全てを持ち出しあげに行こうとすると、出航なので僕達が渡しておくとう水兵に預けてしまい)
無一文になった弁護士たちは、次の停泊地で降ろされてしまいます。
ホテルを探すと一旦離れたベラ…
ホテルと思い、マダムとチグハグな会話をして入った先は…
娼館。
嘆く弁護士に、少々愛想が尽きたベラは、天才外科医が駆け落ち前に、何か有ればとお金を服に縫い付けてもらってたものを差し出し『貴方はこれで帰国して』と、別れを告げます。
戻ると衰弱した天才外科医
(画像は、駆け落ち前だったかも〜)
哀しきかな、最期を迎え、
そして、(弁護士の密告で)表われた、元旦那?
此方中々のツワモノ。
なんだかんだ揉めて、ひょんな事でベラと同じような状態になり、助手に頼んで此方も脳の入替手術。
いゃーーー、意外なモノに変身です。
冒頭で触れた
シュール的な、まさにそうでした
SF、私の中では捉え間違いをしていたかも。
(サイエンス・フィクションの略なんですね)
ロマンチック、色んな方のを描いてました
コメディ、奇行さがコメディにみえる
ほんと、そんな映画でした。
色遣いというか、映像は美しかったし、
ベラの衣装は兎に角、凄かった
さっき調べてみると、
スコットランドの作家さんのゴシック小説の映画化なんですって
1992年の作品だとか。
哀れなるものたち。。。
たち、というだけあって、きっとそれぞれが哀れなるもの、なんだろうな。
久々にみた、強烈な映画でした。