牧場ツアーで見た2023年産の1歳馬を紹介していきます。2日目は、雨でカメラ保護に気を使ったり、撮影中にSDカードが満杯になったりとトラブルがあったりして、あまり牧場の方の話を聞けませんでした。既に1か月経過して記憶が薄れているので、当日聞いた話はほとんど反映していないと思って読んでいただきたいと思います。

 

 

 

●ラストメッセージの2023(8/30・ファンタストクラブにて)

 父・ミスターメロディ、母父・ジャングルポケット

 牡・栗毛 2/28生 千代田牧場生産 古賀慎明厩舎予定

個人的は相性の悪い生産牧場なので、どうしても割引目に馬を見てしまいます。ストームキャット系の父にトニービン系の母、サンデー系がまったく入らない穴目の血統ですが、最近はこのような馬がオープンクラスでも目立つようになりました。父の母系はデピュティミニスター、母の母系はキングマンボなので、おそらくダート馬ではないかと思われます。その割にはまだ体の厚みが物足りない感じがしましたので、今後の成長、変わり身がどのくらいあるのかが鍵になりそうです。

 

 

 

●マートンパークの2023(8/31・ナンバーナインホースメソドにて)

 父・モズアスコット、母父・フレンチデピュティ

 牡・鹿毛 3/8生 下河辺牧場生産 牧田和弥厩舎予定

馬体のボリューム感が目に付く1頭でした。バランス的に言うと、ちょっと甲高に見えますが、まだこれから変わってくると思われますので今後の成長次第でしょう。サドラー系の種牡馬ですが、現役時はマイルを中心に活躍していましたし、母系にはサンデー系が入っていますので、スピード不足にはならないと思われます。最後に、立ち姿の撮影時の実演をしていただきましたが、雨が上がってアブが襲来したため、なかなかキチンとは止まれず苦労していました。ただ、気性的な問題があるわけではなさそうです。

 

 

 

●ミカエリビジンの2023(8/31・幌村牧場にて)

 父・ホッコータルマエ、母父・ハービンジャー

 牡・鹿毛 1/30生 幌村牧場生産 田中剛厩舎予定

1歳馬ながら、どっしりとした馬体が印象的な馬でした。脚元もシッカリしてそうなので、脚部不安とかは出てこなそうに見えました。馬体のバランスは良く見えましたが、曇っていたこともあってか毛艶や筋肉味があまり良いようには感じられませんでした。父キングマンボ系と母デインヒル系の配合ですから、おそらくダート戦線への参戦となりそうです。これからトレーニングがはじまって、どのくらいの変わり身が見られるかが課題でしょうか。

 

 

 

●ケープタウンシチーの2023(8/31・幌村牧場にて)

 父・サトノクラウン、母父・シンボリクリスエス

 牝・黒鹿毛 3/27生 幌村牧場生産 栗田徹厩舎予定

おなじみのケープタウンシチーの仔ですが、サンデー系でない種牡馬を配合したのは、コンスタンシア(父モーリス)に続き2頭目ということになります。コンスタンシアはスピード不足で未勝利を勝てなかったので、配合的にはちょっと心配な部分もあります。ケープ産駒は、短距離やダート路線で走る馬が多く、母のような芝の中距離馬もヴァンベールシチー(父ステイゴールド)以来出ておりませんから、父系の特徴が出て芝の長めのところで味を出してくれるような馬になってくれないかという妄想をもっておきたいものです。馬体はちょっと華奢なように感じましたが、バランスは良く見えますから、今後のトレーニングで変わってくれれば面白いかなと思いました。

 

 

 

●ラフィネシチーの2023(8/31・幌村牧場にて)

 父・ドレフォン、母父・ゴールドアリュール

 牝・黒鹿毛 4/25生 幌村牧場生産 岡田稲男厩舎予定

ココラフィネと同じストームキャット系の父ドレフォンとの配合ですから、ダートで活躍できる馬になりそうです。4月生まれの割には大柄な馬体なのは、ドレフォンの影響が強いのかなと思われます。とりあえず、ここまでは順調に来ているようなので、今後、乗り出してどう変わっていくのか楽しみにしています。既に出資している馬ですから、今後の成長を期待するのみです。

 

 

 

残りの4頭については、また次回にしたいと思います。