第200話 F大調査報告1-5 | 《 ヤ ー の 森 》 アドファン絵本的小説

《 ヤ ー の 森 》 アドファン絵本的小説

この物語は、八ヶ岳に住む森の妖精ヤマネのヒーロー(光る子)
が超能力に目覚め、宿敵ブラックエアーとの戦いに挑みます。
それを 森のレンジャーMr.F が、優しく成長や 活躍を見守り
その数々の伝説を語っていきます。


とは、もちろん富士山の事である。

ヤッ吉達一行は、富士山大調査を終え<ヤーの森>に帰って来た。

調査に行った面々が集合していた。これから、その報告会が始まる。


 「 まず、これを見て下さい!」

 ヤッ吉は、富士山(F)大調査報告静かに語り始めた。

 皆は、ヤッチの脳から発する画像を見つめていた。
 何を考えているのか、指揮官は目を閉じている。

 「 スペース・ゴキブリが、ホワイトホールから放出された瞬間です。」
 (見える方は、かなりの能力をお持ちです。それと、富士山の顔が見える人も。)

 「 でも お兄ちゃん、何も見えないよ?それよりも、富士山が怖いよ!!」
 ヤー坊が質問をした。優しい富士山は、何処かへ行ってしまったのか?
 その画像には、怖い富士山以外何も存在していないように見えた。

 「 そうなんだヤー坊、肉眼では速過ぎて見えないんだ。
   これから、説明するよ!それと富士山については、後で。」

 「 次は、加工したスロモーション画像を見て下さい。」
 (シャッタースピード1000000分の1・特殊モード)

 「 本当だ。何かが、ホワイトホールから放出されているね!」
 ヤー坊は、黒い物体を確認した。そして、皆も同じだ。
 「 皆さんが御覧のとおり、スペース・ゴキブリの放出が確認されました。
  超高速で飛んでいます!その大きさは、推定10mもあります。
  しかし、放出数・その生態・影響については、今後の分析に頼るものです。」

「 このホワイトホール存在確認は、我々が地球上で初めてだと思われます。
  また時々、相反したブラックホールの確認もされています。」

「 お兄ちゃん、このホワイトホールは何処につながっているの?」
ヤー坊の疑問が拡大してきた。


「 それは今後の課題ではあるが、
 たぶん、この宇宙の何処・もしくは異次元だと思われます。」

「 ふ~ん、今、分からないんだ!」
「 でもお兄ちゃん!スペース・ゴキブリが大き過ぎるよ。
 ウサリンは、3ミリ位って言ってたよ?」

「 僕の考えるに、地球重力の関係で小さくなったものと思われる。
 本来の大きさは、10mなんだ。」

10mのゴキブリのなんて、怖いよ~!!」

「 大丈夫、地球上ではおそらく3ミリ位から大きくはならないよ。」
ヤッ吉は、あくまで推定で話していた事を後で知る。

「 よかった~。僕、ゴキブリ大嫌いだから。」
ヤー坊は、安心した。




今度は、未知の宇宙生物との戦いが始まるのか?
しかし、何故・・・。
(森のレンジャー Mr.F)
 つづく