第46話 サクヤ姫との約束 | 《 ヤ ー の 森 》 アドファン絵本的小説

《 ヤ ー の 森 》 アドファン絵本的小説

この物語は、八ヶ岳に住む森の妖精ヤマネのヒーロー(光る子)
が超能力に目覚め、宿敵ブラックエアーとの戦いに挑みます。
それを 森のレンジャーMr.F が、優しく成長や 活躍を見守り
その数々の伝説を語っていきます。




 ヤー兄弟達が、石の上に 足をのせた瞬間




鏡池の上 ヤー兄弟

 そこには 忍野八海の鏡池が出現し、波ひとつない水面の上にいた。

 神のなせる業(わざ)、人の本心を映し出す鏡があった。

< 忍野八海
霊峰富士の胎内より湧き出でる泉は、昔から「神の泉」と崇められ八つの湧水池
から成り、富士山 雪解け水が、地下 不透水槽溶岩の間で20年をかけてろ過さ
れた澄みきった水である。景観良く 富士山を水面に映し込み、全国名水百選に
選定、国の天然記念物にも指定される。 出口池・御釜池・底抜池・銚子池・湧池
(サクヤ姫ゆかりの池)・濁池・鏡池・菖蒲池があり、各池には伝説がある。

鏡 池
不規則な長方形の小池・湧出量はわずか、水は常に濁っている。風のない時は
富士山がハッキリと映るためこの名がつけられた。伝説としてこの池の水は、こと
の善悪を見分けると云われている。(面積 144㎡・年平均水温 11.5度)



 「 我 が 神 の 池 よ、  こ の 者 達 の 邪 念 を 映 す の じ ゃ !!」
 サクヤ姫が出した条件とは邪念を持たない心であった。

 これでは、神に隠し事はできない。
 ヤー兄弟達は、邪念など毛頭ないが緊張した。

 そして、映し出されたものは
鏡池の上 邪念
 ヤッ吉はヤーじい、ヤー坊はヤーママ、ヤッチはお花であった。
 それを見て、みんな 安堵した。これで大丈夫だと。


「 思った通り、なんと素晴らしい 合格じゃ。
  そなた達の心は純粋無垢、八ヶ岳の澄みきった青空が見える。」
「 ヤッタ ~!!
ヤー坊は、小石の上で小躍りした

「 これからは、苦難の道が待っている。
          みんな力を合わせ 忍の覚悟が必要じゃ、よいな。」
は い!!
 全員が答え、サクヤ姫との約束をした。

「 ここに、勾玉を進ぜよう。」
ありがとうございます。」
ヤー坊は、大きな声で言った。



 ふと気がつくと、そこは浅間神社の境内であった。
 そして、ヤー坊の首には 勾玉がかかっていた。


 これで、三つの光る”ヤーの石”(勾玉)が揃った。
 みんな 自信に満ち溢れた顔をしていた。
ヤー坊の首に勾玉



 ゴン太は、サクヤ姫から一枚のお札を預かっていた。
 それを、ヤッ吉に渡した。

 早速 開いて見た。

 梵字辞書で調べたら
 MITSU ISHI YAMA
 三石山 とあった。


 思い出した!そこは我々光る子のご先祖様たち祭られてる所。
 「 きっと、三石大明神へ行け!と言うことだよ。」
 「 うん、そうだ。」
 「 そうね、きっと。」
 
「 そうでんなヤッ吉はん、ほな 行きましょか。」
 

 「 何かあったら、連絡してね。」
 「 私も、お役にたつわよ。」
 彼等もまた 光る子と同様、ブラックエアーと交えた歴代の戦士であった。

 ゴン太とジュエリに別れを告げ、三石山へ飛び立った。





もう三つ目の勾玉は、手に入れたのだが ・ ・ ・ 。
そこで何が待っているのか、とにかく行ってみるしかない。
( 森のレンジャー Mr.” F ” )
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つづく