凄い情報量で、歴史への理解も知識も少なすぎる私は、文字を追うだけで、手にすくった海砂の様にサラサラこぼれて、何の形も残らず。
私、これ理解できないのか!
何くそ精神、食らいつく気持ちでなんとか。
私はつい固有名詞を読み流してしまい、人物が多いと、あれ?これ誰?みたいなことが頻繁に起こる。
この頭、嘆かわしいことこの上なし!
でも現実という圧倒的な重みと、吉村さんの書き手としての気迫もあって、やはり後半から面白くなる!
日露戦争の講和会議で
ポーツマス条約を締結した小村寿太郎。
ただ教科書に載ってて、記号覚えるみたいに、
あー!なんか習ったよね!と。
当たり前なのだけど「日露戦争・ポーツマス条約・小村寿太郎」っていう出来事がポンと起こったんじゃない。諸外国の外交での駆け引き、国内外さまざまな動きがあり、時代が動くことにはっとしました。
ポーツマスでの講和会議に向かう時点で、日露戦争の日本の実情と国民の認識にかなり大きな乖離があり。講和会議にどれだけ力を尽くしても、国民の求めるような戦争勝利国として有利な内容での条約締結は望めず。国民からの非難は避けられないと分かりながらの、ポーツマスへの出発。
誰にも喜ばれないどころか、国民の怒りが一身に向けられるんだと分かりながら、小村寿太郎は平和のために自分がするべきことに力を尽くした。
日露両国にとって苦しい話し合いの末、どうにか条約締結し戦争が終わる。
小村寿太郎がその後も病気の身体を省みず、尽力して得た功績はもちろん日本国にとって重要なことで。
だけど、それも第一次世界大戦に繋がるんですね…
良かったとか悲しいとか感動したとかの感想ではなく。知った、知ることができて良かったという思いに尽きる読書でした。
今年中に読めてよかったです(^^)