保険適用になったばかりの乳がんのラジオ波焼灼療法。

実は私の主治医、その専門家なのです。


ラジオ波焼灼療法とは。。

腫瘍の内部に約1.5ミリ径の針(電極)を挿入し、ラジオ波(約450キロヘルツの高周波)により電極周囲に熱を発生させて病変を焼き切る治療法腫瘍の内部に約1.5ミリ径の針(電極)を挿入し、ラジオ波(約450キロヘルツの高周波)により電極周囲に熱を発生させて病変を焼き切る治療法

小さな傷で済むため、体の負担を減らせるだけでなく精神的な苦痛も軽減されます。


●ラジオ波の対象

  • 早期乳がん(腫瘍径1.5cm以下、単発、リンパ節転移なし)
  • マンモグラフィ・超音波・MRI/CT検査でいずれも直径1.5cm以下の腫瘍性病変
  • 生検で浸潤性乳管がんもしくは非浸潤性乳管がんと診断
  • 触診および画僧診断で腋窩リンパ節に転移を認めない
  • 遠隔転移を認めない
  • 前治療なし

ラジオ波焼灼は、民間では行われていたけれども、その規定のなさからくる再発が多くなり、研究者たちが、規定を設けたことにより保険適用になったらしい。

基本的には、その技術を持っている人しか手術をしてはならないらしい。

私の主治医は、某、国立がんセンターでその研究に携わり、今年から今回私がお世話になる総合病院の乳腺外科部長として赴任。

もちろん、ラジオ波の技術をかわれてのことだと思う。


このラジオ波は乳がんに関しては早期癌に関してのみ適用で、この規定をクリアしないと手術できない。

私は、その対象だったようで、初診の時から、このラジオ波焼灼療法による手術ができることを選択肢として提案された。


メリットは、切らずに焼くので、体には負担がかなり少ない。

形もきれいに残せる。傷も小さい。もとから初期乳がんが対象なので、部分切除と同程度の実績(再発率)、とのこと。デメリットは、まだ研究として新しく、術後7.8年のデータはあるが、それ以降の実績が不明。

と、説明を受ける。

考えさせてくださいと、次の受診まで保留にした。


改めて調べたところ、ラジオ波のデメリットはもう一つあり、焼き切るため、病理検査を行うことができない。オンコタイプも然り。

そもそも、規定をクリアした初期乳がんしか対象としないため、病理検査やオンコタイプは必要でないといえば、それまで。でも、私はココが一番のネックになった。


一週間、すっごく悩んだ。

母は部分切除派。

理由。オプションの事なんてやらなくてもいい!実績一番!


旦那と姉はラジオ波。

理由。切らなくてもいいなら、それにこしたことないじゃん。折角対象者なんだから!折角専門の先生なんだから。


最初のマンモトーム生検の時、ki67が10〜30%と曖昧な数字で結果がでていた。私には30という数値化がドスンと重く、オンコタイプをしたいと考えていた。もし、万が一、術前のデータと大きく違ったら?

焼いちゃったら何もわからない。10〜20年の再発率がも、まだ、わかってないんだよね?ギャンブルすぎない??でも、せっかく専門の先生が推してくれるなら。。。


結局一週間考えても答えが出ず。

最終的に再度主治医に再度、話を聞いて決めることにした。

「ラジオ波は魅力的なんですけど、オンコタイプは、できないのですよね?」

「そうですね。焼いてしまうので病理には出せません」

「ki67が10〜30なのは、高くないですか?」

「再病理出して、kiは15%でした。高くなくルミナールAです。そもそもオンコタイプはあなたの場合は必用ないでしょう。だしても結果は変わらないです。」


そして

「あ、とももさん、手術の日程ですが、やはり5月の下旬を予定したいのですが」

「初診では4月の末から5月の頭とのことでしたが。もっと早くは難しいのでしょうか?」

「その程度あとになっても、状態は変わらないので大丈夫ですよ?」


「。。ラジオ波ならもっと早く手術できるとかありますか?なら、早くしてもらえるならラジオ波にします」

ラジオ波の手術時間は短いことは前もって説明をうけていた。


主治医は日程表とにらめっこして、少し考えて

「では、5/2の3件目でどうですか?術式はどちらでもよいですよ。。とももさんの場合、不安が強いので、部分切除して、しっかり病理検査したほうがよいのてでは?ラジオ波はあくまでもオプションなので。」


多分、主治医はラジオ波したかっただろう。

でも、優しく(ちょっと呆れてた?)部分を促してくれて、そこで心がバチッときまった。

「では、5/2部分切除でお願いします」


とまぁ、そんな経緯で部分切除になった訳です。

ついでに希望どおり、日程もねじ込んでもらえた。

リンパ転移ないうちに一刻も早く手術したかったから。。


泣いてもないし、努めて冷静に話をしていたつもり。。だった。

なのに、主治医に「不安が大きい人」と見抜かれていた💦さすが、いろいろな患者さんを見てきただけあるなぁ。まぁ、早くしてほしいだの。あれこれ煩い患者と思われたかな。。

でも、後悔はしたくない。


考察としては。胸の傷を極力なくしたい人、体力のないお年寄りなんかには、ラジオ波、いいのではないかな、と思った。そして、先生が言う通り、私みたいな考えすぎるタイプ、怖がりゆえの知りたがりさんには向かないのだろう。


ちなみに、旦那の前でも私は泣いていない。けど、これまた、強がりバレバレ笑

さすが我が夫。ネット検索し過ぎを怒られ、禁止令を出されました笑

これ以上、思い詰めるな、と。

私は人に判断が委ねられない。自分が納得しないと動かない。旦那は、それをわかってるから、意見を押し付けたりなどはしてこない。

だけど、私は、なんでもっと一緒に考えてくれないの?と言う。

今考えると八つ当たりでしたね。

面倒くさい女でごめんね、旦那。


一緒に老後、過ごしたいな。。