お行儀良く
座りたく無い
この年齢の上に
今迄通り
座りたく無い
この気持ちの上に
居心地良く
座りたく無い


ペットボトルと空き缶
その間に吸い込まれる
自尊心と時間
その先の酒瓶は
目もあてられない
不埒な浮き輪で
プカプカ浮かんで
雲より進む
蜘蛛より蠢めく
兎の尻尾を掴んで
鰐の口の中
何時までも
百足の足を数えてる


鉄の塊を座布団にして
一番泣きたい所を探してる
泡立つ心情の先
時間は砂鉄と混ざり合って
どれを選ぶかは
身体の中の磁石次第
失敗して転んだ先は
スポンジの上
力全てを吸い取られて
立ち上がれない様に
足をとられる
救い出す為に繋がる手も
SとSなら意味も無い
偶然の一致って
何処にあるのさ


枕元の黒い塊が
静かに首を絞めていく
いや
静かに首から体内へ
入っていく
知りたくも無い
黒い塊が認識させようとする
現実と無駄
事実とそれなり


立ち向かう方向
抗う咆哮
その通りの夢
汗で湿ったTシャツ
食い縛って痛い顎
それが力の証明なのか
それがある意味の
答えなのか
わからないけど
その通りの夢
わかった様な感覚だけを
握り締めて
素直に歩いていく
今日の風と共に