あの子が
言っていた事を
ふと
思い出して
できなかったとか
やれなかったとか
モヤモヤ考えて
過去を変えられ無いって
言ってるのに
この虚しい
この悲しい
それでいて優しい
その気持ちが
少しだけ
泣いている
シンとした部屋で
泣いている


至る所で
ツクツクボウシ
生き急いでる音が
毎日元気を与えている
静かな蝋燭と
風と泳いでいく線香
慈しみと労わりと
あなたが居た事実は
誰にも消せ無い
大切なモノが
忙しなく変わる世界で
大切なモノが
変わらない時間が
あったって良い


過去と現在の境目で
一所懸命に足踏みして
叫んで沈んで上がっても
そこから出なくちゃ始まらない
扉は常に開いている
誰も鍵なんかしない
でもここまで頑張ったなら
普通に出るのは面白く無い
爆破して破壊して
今までの鬱憤事
目の前の不要なモノ
打ち壊して出て行こう
振り返った時
続けてきた自分を
信じられるように


季節の変わり目に
時間の変わり目に
他人の変わり目に
自分の変わり目に
認定と祝福を
靴の裏で蹴るのは
何時だって
何時だって
過去の残骸なんだ
大切で悲しい
僕だけの残骸なんだ


歩き出した声が
僕の為に戦う
身体の中心で
頭で
思考が燃える
筋肉の中に
自分の意思がある
僕の為のベストコンディション
体は用意してくれてる
心は準備しようと
してくれてる
決定ボタンを押すだけ
早く
決定ボタンを押すだけ