生きる事への躊躇いが
死ぬ事には直結しない
命は消耗品だけど
悪戯に減る事はない
心の天秤と
身体のセーフティネット
そこを突き抜けた人だけが
自分を殺せるという現実
痛みだけが残る現実


手が届かなかった夢も
塵より分散された希望も
太陽が昇らない明日も
全部
混ぜ合わせて
海に沈めたら
そんな行動をしたら
何か変わるのだろうか
置いてきぼりの陸上で
今日も綺麗に緑がなびく


暗闇を照らし出す光さえ
間違っているかもしれない
そんな世界で
正しく溺れる事すらできない
胸ぐらを掴む相手は
自分自身と神様
どちらも搔き消してこその
自分の世界
そこに足を伸ばしたら
きっと
生きている事が
底から楽しめるんだ


ゆっくりと流れてる時間と
早く過ぎていく時間
どちらも充実しているから
気づく事ができる時間
何も無い人には
時間という概念が無い
いつ何をしても構わない
というより
行き当たりばったりで
取り敢えずの
生命維持をしているだけだから


目的のある鼓動が無い
目的のある行動が無い
自分というプライドが無い
自分というブランドが無い
無い無いで
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辞め方すらわからないから


全ての事が問われる
全ての時間が問われる
そんな世界で
過去の事で戦い
今の事で争い
明日の事で揉める
そんなモノを横から見ながら
皆でそれを
くだらないと言えないだろうか
僕等の大切なモノは
いつも中心に無いのに


希望に満ちている世界は
存在しないのかもしれない
誰かの勘違いで
希望に満ちている世界は
作られるのかもしれない
僕の世界とあなたの世界は
同じじゃなくて
全く別の世界
悲しいけれど全く別の世界
それを同じにできたなら
きっとそれが
希望というモノなんだ
夢というモノなんだ
明日というモノなんだ
そんな事があるから
生きている事が
底から楽しめるんだ