乾電池の残容量が
無くなったから
動かなくなったオモチャを
「死んだ」って
心配していた子供の頃
周りの全ての出来事が
新しくて
なんでも楽しんでいた

ひたすらに
学んだ結果で
得た事は
そんな感情は必要の無い
途中でいらなくなる
そんなモノだという事
社会に押し付けられた
歯車には不必要なモノ

嵌め込まれた軸は
錆びついていて
この場所で頑張っても
死ぬまで頑張れると思えない
移動したいと思っても
歯車の内側に
錆がうつりきては
外す事すら厄介で
思考と選択肢の数を
奪っていくんだ
奪っていくんだ

一生をこんな感じで
終わるわけにはいかない
痛みも忘れて
さっきも忘れて
明日の事を作りだす
今からを作りだす
作る事は嫌いじゃない
作る事でしか
生きていけないから
誰もが皆
作る事でしか
生きていけないから

「いつ死んでもかまわない」
そんな事を
思いながら生きてみたい
堕ちながら思う
「いつ死んでもかまわない」
って意味ではないモノとして
そう思いながら生きてみたい
生きるってことは
死ぬ事を決めるってこと
毎日死ぬ事を決めるってこと
だとしたら
僕という歯車も
錆びついた軸から
引っこ抜く事が
できるかもしれない
僕は死ぬ事に腹を括っている