理由の無い悪意が
命を喰い散らかしても
かまわない
それが今ではない
先の時間で
歪な塊として
残り続ける
生産し続けられる
声の無くなった
虚しい失敗が
片足の鎖の先に
絡みついてる
蛇の塊みたいに

花が咲けば
実がなるから
人はそれを人生に
なぞらえた
だけど
自然から離脱した
殆どの人は
それを人生に
なぞらえたとて
合わなくなった
唯の綺麗な花が
そこに在るだけになった

水滴が張り付いた目に
何も見つけられないと
鏡ごしの自分が言っていた
それを聴いた耳からは
耳鳴りがしたから
自分の中の耳を塞いだ
あなたの香りを鼻が
感知しても
口から出る言葉が
優しく無いのは
自分自身の心の何処かが
不完全燃焼していて
黒い煤を
水で落とす事が
できていないから
自分の水分を上手く
使えない
バランスと均一の区別が
できない

雲をつかめないのは
知っていたけれど
自分までつかめないとは
思わなかった
イタチごっこを繰り返して
答えが無いと騒いでいる
そのくせ
簡単に出た答えを
認めたく無くて
駄々をこねている
ずっとここに居たいのか
そのままで痛くないのか
そしてまたイタチごっこ

手の平が大きくなるにつれて
小っぽけになった
よくわからないモノが
形を変えていく
人によっては歪で
人によっては神聖で
見られている目の違いが
批評結果だった

ゆっくりと目を閉じて
しっかりと耳を塞いで
空気の吸い込み口を埋めた
感覚の無い世界では
みんなが理想とする
非干渉の世界が実現する
好きな事を好きなだけ
その世界でする事ができる

他の誰かにわからない満足を
得ているからこそ
できる事が出来上がる
やる事が決まる
僕等はどんなモノで
満足しているのか
わかっている事は
その満足に善悪など無い
その必要性が無いという事だ
そしてたまに
心揺れる出来事になるだけだ