守りたかったモノが
ゆっくりと
砂になっていく
遠目に見ながら
それが無い僕には
その痛みがわからない
他人事に
興味があるうちは
自分の何かが
不十分なのかもしれない

鳥の歌は歌えない
僕等は僕等の歌しか
歌えない
風の奏でる音に
歌声をのせる事ができない
人が奏でた音にだけ
その歌声を
のせる事ができる
自然から自分達を
隔離した時点で
僕等は自然からの恩恵を
受けるべきでは無い
のかもしれない

人は自然を忘れて
人は人を忘れ始めている
カテゴリー分けの壁
一人一人の壁
ねぇ ドアはどこですか
ねぇ 窓はどこですか
自分を守る事を
ダメだとは言えないけれど
出入口くらい明確にして
四角い箱が散乱して
唯のブロックみたいだ
僕等の言う繋がりは
壁の連結作業だったんだね

海の匂いも
山の匂いも
間借りした部屋には
届かない
木の家に住みながら
木の事を考え無い
水に触れながら
水の有り方は棚上げ
何処かの誰かが
仕事にしているなら
そんなモノ
考え無くてよかった

気候が変動する事に
あれだけ迷惑を
被っていたのに
喉元過ぎれば
迷惑忘れる
忘れる事は良い事だけど
忘れてはいけない事の
取捨選択を
間違えたりすると
それはそれで
面白い世界に
なるかもしれない

人は自然を忘れて
人は人を忘れ始めている
カテゴリー分けの壁
一人一人の壁
ねぇ ドアはどこですか
ねぇ 窓はどこですか
自分を守る事を
ダメだとは言えないけれど
出入口くらい明確にして
四角い箱が散乱して
唯のブロックみたいだ
僕等の言う繋がりは
壁の連結作業だったんだね
唯それだけの
冷たい繋がりだったんだね

壊せるなら壊すけれど
でも壊さない方が
良いのかもしれない
壊さなかった結果が
今の社会
綺麗にしようとして
冷たくなってしまった
今の世界だから