気に入らない
そんなモノが
手当たり次第に
散らばっている
心まで潔癖症の人間が
どんなに
悲痛な想いを叫んでも
綺麗な世界にはならない
歪な形になるだけで
人間としては
生きていけない
人間では無い
何かになってしまうから

巷の許せないは
一種のそういう形で
独りよがりの拒絶反応だ
問う意味も
問われる意味も無い
あるがまま
なされるがまま
だけれど
それで世界が動くなら
残るモノは
誰かの心の破片だけだ

大切なモノは何だ
タバコの煙が
この先で
線になりそびれている
何かを想う所に
人が居なくて
空間に穴が空いている
そんな世界が
次の世界になるのかな
掴めない意志が
世界を更新していく

僕等は神様に
生き物として
問いただされれば
唯の捕食者で
破壊と崩壊と破滅を武器に
他の生物を
蔑ろにしてきましたと
言うしかないだろう
他の捕食者として
生きている生き物より
明らかに違う
種の繋ぎ方をしてきた

それに悪と正義も無いと
言い切れない僕等は
皆等しく
汚れた存在でいる
過去を見て
そう判断される
間違いなく
そう判断される
僕等が誰かの過去を問えば
誰かの失敗を問えば
僕等は更に
醜く映るのかもしれない
生きてる生き物として
その行動は間違いだから

大切なモノはなんだ
タバコに火をつけて
赤く光る
意味の有る光だろうか
皆等しく
血で汚れているのに
それでも綺麗だと
言い切れるのは何故だろう
皆等しく同じ生物だと
考えない事が
正義なのかもしれない
掴めない意志が
世界を更新していく

どこかの誰かが
誰かを騙せば
僕等は皆等しく
行動したらできる事として
確定していく
どこかの誰かが
誰かを殺せば
僕等は皆等しく
行動したらできる事として
確定していく
確定していく
ニュース番組の声は
皆で納得する為の
意味もあるのかもしれない

悲痛な確定が
生きてる間中
伴うから
無痛な人がでてきて
今日もココは平和だと
言えるんだ

大切なモノはなんだ
タバコの灰は
無惨に潰れている
今のままでは
蜚蠊の方が
綺麗な生物だった
蜚蠊以下の僕等は
何を持って
これからを創るのか
掴めない意志が
世界を更新していく