時計の文字盤が
ボヤけて見える昼下がり
繰り返しの霧
夢の記憶と唯の追憶
世界は信じるに値しないって
信じていられる現実

斜めに彩る新しい影が
赤く染まる頃には
人としての機能不全
喉を流れる
液体はなんだろう

椅子を蹴り飛ばしてきた
どこかの誰かが
僕に渡した椅子を

左見右見
並べて
左見右見
比べて
左見右見
その結論は
誰の意思だ

僕の脳味噌は
僕を助けるのに必死で
夢を見せてきたんだ
今までの幸せだった事
全部繋ぎ合わせたみたいな夢

久しぶりに人の顔を見て
久しぶりに心から笑った
そんな気がした
みんなが幸せだった
夢の中で

椅子が現れた瞬間
僕はその椅子を
僕のモノだと言えるだろうか

左見右見
悲しい人
左見右見
寂しい人
左見右見
その人達から
奪うんだ

全てを見て
全て受け入れる
そんな事はしなくて良い
選ぶのは僕等で
手にするのも
僕等だ
ただ 一生懸命に
ただ 純粋に

左見右見
しなくて良い
左見右見
気持ちのままで
左見右見
いつまでそうしてるんだ
どこでやめるんだ

オリジナリティを
主張したいならば
この空間に蔓延る
その空気を読む事は
無意味だと
気づいているのならば

繰り返しのわかってるは
感覚的にはわかっていない
とある人を
演じているだけだよ

左見右見
誰もいない事
左見右見
一番でいる事
左見右見
前だけを見る事
その先にしか
僕等の欲しいモノは
無いんだから