吐き出したスライム
部屋の中に増えて
彼方此方に
書き殴った紙の残骸
ノートだったモノ
手帳だったモノ
今では資源にすらならない
サビくれた
シャープペンが
書き手を求めて
転がっている

煙をフカスのだけは
上手くなった
萎びた田舎の町だから
過去に囚われて
サビついた建物の拠り所
残骸みたいな建物は今も
小さなあたたかいモノを
紡いでいる

この空気が
嫌いになれない
生まれた町は
今も前時代的な流れで
物事を考えている
だけど一周廻れば
新鮮なのかもしれない
良く言えばだけど
本当は
変えたくないだけ
今が楽な人にとっては

先頭をキル人が
死に体になるほど
ヘトヘトになり
後方を歩いて
ついて行く人は
どうせ 無駄の旗を
振りながら歩く
それが田舎町の改革
何かやってますよ
で続いてる形にならない形

それを横目で見ながら
ゆっくりと
時間を楽しんでる毎日は
贅沢かもしれない
多くを望まず
少しの不便を
快諾すれば手に入る
明日は釣りに行き
明後日は飲みに行き
明々後日は昼寝する
そこに留まり続けたい人には
うってつけだと思う

僕はと言えば
今の場所で何ができるかを
考えている
無いことを理由にするか
無いことを武器にするか
発信もネットがある
もともとそういうツールだろう
いずれにせよ
今ある場所で
いろいろ行動する事は
楽しい事なんだ
理由をつけない
言い訳しない
自分のルールを守れるなら