以前SNSに、小学生の女の子のお母さんから

こんな投稿がありました

だいぶ前の話なので、半分以上は私の作り話ですが

 

小学校高学年の女の子が

図工の時間に想像の絵を描いていた時のことです

題材やテーマはわかりませんが

想像して絵を描く活動です

女の子は、自分の絵の中に木をかいて

木を緑系の色で塗っていたようです

すると、先生がその様子を見て

「想像して描く絵だから緑じゃ普通だよね」

「もっといろいろな色で描いてみたら」

と言ってくれました

 

女の子は一瞬「えっ」と思いましたが

先生に言われた通り、いろいろな色を使って気を塗り分けたようです

先生は「よくなったね。いいね。」

と言ってくれました。

 

この話をお母さんにした女の子は、後で

でも「私の絵じゃなくて、先生の絵になっちゃった」

と、つぶやいたそうです

 

この女の子、凄いね! 

自分の思いや表現を大切にしている

 

この先生も、全く悪くないですね。

子どもたちに楽しく絵を描いてほしいなと

純粋に思っているのだと思います

想像して描く絵だから、

現実とは違う様子を楽しく想像して欲しかった

きっと、そんな思いだったのでしょう

間違った指導ではないですね

 

でも、先生には、想像する→現実とは違う世界

という思い込みがあったのではないでしょうか

想像の世界を表現するのだから、

現実の世界とは違う表現じゃなければ

木が緑なのは現実の世界だから、

想像の世界では気はもっといろいろな色じゃなければ

という思い込み、一般的な固定観念でもありますね

 

この女の子は、自分なりの思いがあって、

想像して描いている絵だけど、

あえて木を緑系の色で彩色したかったのでしょうね。

 

その子の思いを想像して大切にしてあげる

造形や表現活動では大事なことですね

 

大人はとかく、一般的な固定観念や自分の思いこみで

行動したり、言葉を発したりしてしまいがちです

「みんなちがって みんないい」

一人一人の思いを大切にする教育が

求められているんですよね