造形活動を創造すること、授業を考えながら教材研究をすること、などを楽しんで行いましょう。という話をしましたが、具体的に私の例でお話をしましょう。

 ビー玉を使ったコマづくりをやったことがある方もいると思いますが、よくネットでも紹介されているのが、CDにビー玉を付けて回すコマです。これが実によく回るんですね。ただCDの穴にビー玉を接着しただけなのですが、面白いほどよく回ります。よく回ると行くのは、安定して長く回り続けるということです。

 これはいいなと、子どもたちの造形活動としてやろうとすると、いくつかの障害が出てきます。まず、ビー玉をCDに接着するのが意外と大変。ボンドやセメダインの木工用の白い接着剤でもつきまカタドルすがやはり取れやすいです。協力万能タイプの接着剤を使えばしっかり接着できますが、子どもたちが扱うには、扱いやすさや安全面で多少不安があります。また、最近はCDそのものが少なくなってきて、不要になったCDの入手が結構困難です。このために、新たに新しいCDを購入するのも、費用や用途などを考えるとお勧めできることではありません。

そこで考えました。この考える場面が楽しいのです。

 ビー玉は、安価で手に入るので扱うにはよさそう。CDを何かで代用したらどうだろう。ということで、比較的安価で扱いやすい紙を使ってみることにしました。ある程度の厚さがある紙が良さそうなので、工作用紙を使ってみます。CDを1枚使って工作用紙にCDの形を型取り、カッターナイフとはさみで切ります。穴のところにビー玉を付けます。これは木工用の子どもたちがよく使う接着剤でしっかりつきます。これをいくつか試作してみました。回してみると、CDのコマほど長くは回っていませんが、思った以上によく回ります。これなら子どもたちと一緒に楽しくつくれそうです。CDでも色を付けたり模様を描いたりできましたが、紙だともっと色や模様をつけやすくなるし、いろいろな形に切った紙を貼り付けて飾りにすることもできます。なかなかいいですね。

 でも、いくつか試作してみると、さらに気がつくことが出てきます。

 さらにいろいろ考えてまたつくっていきます。ますます楽しくなってきます。続きは次回に。