ヒサ君が、
絶望的な状況であってもなお、
どこかで信じたい気持ちもまだ残っていました。。。
隣にいる母親が、
「今まで何度か、覚悟をしないといけないことがあったけど、今回はほんまに覚悟を決めんとあかんかもしれんな…。」
と、ポツリ。
覚悟を決めないといけない状況だということを、頭では理解しているつもりでも、それを否定しようとする心があって…
だから、覚悟とか、そういうことはちっとも考えることができない。
とにかく生き抜いてほしい。
どんな状態であれ、ヒサ君のそばにいたい。
それだけ。。。
今までみたいに、奇跡を起こしてほしいと願って止みませんでした。
母も心配そうに、モニターを覗き込み、ヒサ君の足をさすり、顔をしっかりと見つめていました。
夕方には旦那も来るので、先に帰ってしまいましたが(気になって気になって、できることなら毎日でも来たい、と言っていた母)。。。
旦那が来るまでの一人面会の時間は、とても長く感じました。
不安で心細く、何回もモニターを確認しながら、待ちました。
ヒサ君、明日はママの誕生日だよ。
それなのに、そんな日を選んで逝くわけないよね…?
それともやっぱり最悪の誕生日になったりするのかな…?
ママ思いのヒサ君だから、大丈夫だよね?
神様は、そんな意地悪しないよね…??
18時半ごろ、旦那が到着。
ヒサ君の姿を見て、電話の時よりもさらにショックを受けていました。
吸引で痰を取っても、水っぽい痰が上がってきて…
取っても取っても追いつかなくて、
鼻からも出てきてしまいます…。
しょっちゅうナースさんを呼んでいられないので、その都度、ティッシュで拭き取り…
苦しいね、ヒサ君…。
ヒサ君の苦しさを考えるだけで涙が出るよ。
21時過ぎになり、K先生が深刻な面持ちでやってこられたけれど、
昼過ぎには30台だった血圧が、先生が来られる前位から50台まで上がっていたので、先生も一瞬ホッとした微笑みを見せてくれていました。
状況が良くなったとは到底言えず、いつどうなってもおかしくない状態であることには変わらないけど…。
手の施しようがなくなり、厳しい状況になってきている…と先生。
そこで、
前回の急変時(10月18日)の際に聞かれていた延命処置について、ついに確認を取っておきたい、
ということでした。
もしかしたらそういう話になるだろう、と予想し、気が重いけれども先生が来る前に、旦那と相談していました。
それは夫婦間で、とてつもなく辛い会話になりましたが…。
「これ以上、辛く苦しい思いはさせたくないので、心臓マッサージは望みません…」
と泣きながら伝えてくれた旦那。
私も耐えきれずに涙…。
この一言が本当に辛い…。
生きていく中で、これ以上の悲しい選択はないように思いました。
「わかりました…。
…今まで通り、昇圧剤は使いつつ、心停止した場合はマッサージは行わないという方向で確認させていただきます…。」
とK先生。
話が終わり、先生が去ろうとされた時には、ヒサ君の血圧が70~80まで上がっていました。
ヒサ君、会話が聞こえていたのかな…?
返事ができない代わりに、力を振り絞ってくれたのかな…?
「ぼく、まだがんばれるよ。
だから、泣かないで。」
って言っているかのよう。。。
ヒサ君、ごめんね…
この答えが正しかったのかどうかはわからないけど、
心臓マッサージをしたところで、ヒサ君が可哀想なだけで、助からないような気がしたんだ…
どんなことがあろうと、生き延びてほしい気持ちは変わらないけど、
これ以上、
ヒサ君に、苦しくて、しんどい思いはさせたくないと思ったんだ…
だけど、まだあきらめない。
ヒサ君も、まだ生きることをあきらめてないって思ったから、
ママもパパも、奇跡を信じてます。
もし、本当におられるとしたら、
神様…‼︎
どうか、お願いします。
ヒサ君が助かるのなら、どんな罰も受けるつもりで…
何度も、何度も、祈ります。
天国にいる、おじいちゃん、おばあちゃん、どうかヒサ君を助けてやってください。
家に帰って、号泣。
何をしても涙が溢れる。
ヒサ君を連れていかないで…。
にほんブログ村
にほんブログ村