第1会場の嵯峨嵐山文華館のあとは
第2会場の福田美術館へ
君があまりにも綺麗すぎて ~福田コレクションの美人画~
「東の清方、西の松園」と称され、お互いを認めあっていた近代を代表する美人画家、上村松園と鏑木清方を中心に、近代日本の美人画を紹介します
上村松園「美人観月」
月は描かれてないけど、蚊帳を持ってふと見上げた様子に、月を見てるんだろうなーと連想できるのが面白い
菊池契月「浦島」
アール・ヌーヴォー風の浦島太郎
乙姫らに歓待される浦島太郎
眠る乙姫の退廃的な美しさが素敵
前にも見たことあるけど、すごい作品だ
小早川清「吹雪」
美人の小道具、傘登場
女性の表情や姿勢で、冷たくて強い風が吹いてるんだろうなぁ想像できますよね
この人は東京画壇で、鏑木清方の弟子です
岡本神草「追羽根」
遊女が童心に帰って遊んでます
振りかぶった腕の様子から、かなり本気だな(笑)
嫌いな客でも思い出して叩きつけるように打ってたりして
甲斐荘楠音「舞之図(汐汲みを描く)」
能や歌舞伎、日本舞踊のシーンみたいです
顔が恐すぎて、面を付けてるのか、素顔なのか、どっちだと思います?
大阪画壇を代表する北野恒富「むすめ」
日本舞踊の鷺娘を人間に置き換えた作品らしい
当たり前だけど、こんなさっぱり美人も北野恒富はめっちゃ上手いね素敵ー
北野恒富の弟子・島成園「舞妓」
大正時代のあやしい雰囲気漂う作品
伊藤成錦「銀泉」
「成」の字から、島成園の弟子・女性だというのがわかります
師弟で隣に並んでました
表装も似てる
木谷千種「美人図」
福田美術館では、特に大阪画壇の紹介も充実してました
この人も大阪画壇
北野恒富の弟子・中村貞以「三味線」
2歳で火傷をして、絵は合掌描きで工夫しました
両手で筆を挟んで描いてたとは思えないほど、繊細な絵です
中村貞以「少女と犬」
こんなモダンな絵もありました
凛々しいワンコ
最後に美人画から5つ、人気投票があったので、これを推しました
松村梅叟「神楽」
これ、素敵だった
今尾景年の弟子なので、木島櫻谷と同門ですね
このチラシの絵は伊東深水「夕化粧」
以上、嵯峨嵐山文華館✕福田美術館でした