年明けて、ちょっと私の心が贅沢に成ったのか?ドラマ、良き作品に恵まれていません。
中国も「星から来た猫将軍」は、初めこそ軽快でノリが良く、如何にも東洋顔の将軍が自称「俺、イケメン」で、実は猫型宇宙人!なんて設定が非常に面白く良かったのですが、中盤まで来て、どうも惹かれなくなってしまいました。
何せ話が進まない。
小ネタジョークばかりなくせにイマイチ笑わせてくれないし、本筋、ヒロインによる失踪した兄捜しも、切に捜している筈なのに、何故かヒロイン、さっぱり行動せず、猫将軍弄りと恋愛ばかり。手助けを約束した猫将軍は、取引は有るものの頑張って協力しているのに、ヒロインに嘘は吐かれるは、酷い目にあわされるわ...
そう。ヒロインが悪い。さっぱり惹かれません。手直しお目目はパッチリで可愛らしいのに、直向きさや純粋さ、人を惹き付けるような彼女の持ち前の性格(優しさ)みたいなものに欠き、どうも愛らしさが感じられ無いのです。
キャラ作りの重要さを強く実感させられました。
でも。私、猫将軍は好きです。思わぬキス?から主従契約を果たしてしまい、初めはその解除に躍起ですが、次第に彼女と一緒に居る内に、一緒に居たいに変わって行く、そんな関係図は王道で、軽い将軍が次第に勇ましく見えてくるところは見所でもありましょう。
まあ、何せ、敵が現れようが話の手掛かりを見つけようが横道ばかりなので、巧みなストーリーは期待出来ませんが、瞬間瞬間をそれなりには楽しめ、画面を彩る中国若手によるアイドル系の快作として、観られるかと思います。
本命。
観れる機会を得るのも遅めでしたが、"観る"そのものも遅れてしまいました。今週の忙しさは尋常ではなかったので...
相変わらずの字幕無しですが、観ちゃいました。台詞などは若干、"超訳"です。
「F4 Thailand」第三話。
タームとゴーヤーのキス事件は巷の話題に。どれだけゴーヤーが気にしないと思って平静を装っていても、変化は着実に始まっていた。
言い争う男女ふたり。
テレビの中の話。
それを食入るように観るゴーヤー一家。しかし、ノリノリの家族に比べゴーヤーはひとり、塞いでいる。
「...倒れ込んでキスちゃうなんてことが起こるんだよな」
「そんなの現実はあり得ないよね」
キリキリしているゴーヤー。
しかし、テレビのふたりは服の裾を踏んでしまい倒れてしまう。近付くふたりの顔...
盛り上がる家族。
「わざとよ~!」
強烈なママの突っ込み。それも連呼。
「わ~ざ~と~よ~!」
「あれは、わざとじゃない!」
ゴーヤーは部屋に逃げ帰ってしまいます。
ぽかんと取り残される家族。
「わざとだよ。あの女は俺とキスしようと狙っていたのさ」
そう言うのはターム。
浮き浮きのタームに、ガウィンとMJは、
「ファーストキスだよな」と弄ります。
「...レンと話したか?謝るべきじゃないか?」
「謝るのはあいつだ。なんで俺が謝らなくちゃいけないんだよ」
その頃、レンは、ミラと話していました。
ふたりの関係は非常に良く、羨ましいくらい。でも。少しだけ見ているところが違うことを覗かせます。
ミラは夢を叶えるために、フランスへ戻ろうと考えています。
「君は何でも持ってる。僕はそんな君を見守って、助けたいんだ」
「...それを私が望んでいなかったら、どうする?」
ゴーヤーはタームとキスをした事で、レンとの絆(縁。しかしゴーヤーには恋心?)に誤解を生じてしまったのではないか?と考えています。パーティーでレンから受け取ったハンカチを返す名目で、ゴーヤーはレンを捜します。
しかし、いつもの屋上に行ってみますが、レンは居ません。仕方無く、ゴーヤーはガウィンとMJの元へ。当然、ガウィンとMJはゴーヤーを茶化します。
「レンはミラと家にいるさ」
「気を付けて。妄想しちゃ駄目だぞ~」
「彼に返したいものがあるだけよ!」
「本当に~ぃ?!」
...ガウィンもMJも随分と親しみやすさみたいなものを見せるようになりました。しかし、ガウィンのナルシシズムは強烈で、いつも女性を侍らして、自画自賛の発言もスゴいです。
あの「2gether」で純真やんちゃ青年タインを演じたウィンが演じているってところが、衝撃です。
ゴーヤーはミラの家に行きますが、躊躇って門前でうろうろしてしまいます。そんな時、雨が。
するとレンとミラが庭に現れます。
ふたりは言い争っています。そしてゴーヤーは自分の知らなかったふたりの関係を知ることになります。
翌朝。ゴーヤーは溜め息混じりで通学のバスに乗ります。
空いている車内。気にせず最後尾に座ります。
すると、何故か隣りにタームが!
「なんでここに居るのよ!」
「学校に行くバスだろ、俺も新しいことを試してみようと思ってな、偶然通りかかったバスに乗ったわけだ。こんな普通の事を俺はしちゃ駄目なのか?」
「普通なこと?それより、何で誰も乗ってないのよ。このバスはいつも混んでるわ」
「分かったよ!貸し切ったんだよ」
ゴーヤーの呆れと憤りは限界。
「バスを停めて!」
「停めるな!」
スポーツカーがバスの前に割って入り、バスをは急ブレーキ。
ゴーヤーはバスを飛び降り、追って来るタームは、スポーツカーから現れた女性に蹴り倒されます。
彼女はタームの姉のティアでした。
...またもや西洋系ハーフ顔。お母さんよりは愛らしく感じますし、演技も話しっぷりも文句無し。でもやっぱり...タイはタイが良いんです。タイの顔立ちに誇りを持って欲しい。
タームを演じるブライト君もハーフだけど、彼に見える、タイ人らしさが私は好きです。
で。お姉さん。台湾版だと道明寺司と近距離で顔を付き合わせながら、頭に蹴りを入れる強者でした。あの愛らしさと頼り甲斐はもう少しリアル寄りですが、有りそうです。
タームはティアを信じているようで、またティアも、話をし、聞く耳を持っています。
「女の子を追い掛ける弟を見たことがないわ。...頑張って」
ティアの言葉にゴーヤーは唖然とします。
...タームは姉の帰国を嫌がってはいません。しかし姉の帰国はタームが家の事業に関わらなくてはいけないと言う報せのようなものでも有りました。
ターム、レン。ふたりは、学生ながら既に、人生の選択を迫られています。
夜。流れ星が。
「私の願いは、明日、レンに会えますように...」
翌朝。また屋上に行きますが、レンの姿はありません。諦めようとした時、向かいの建物にレンの姿が。
「聞いたよ。毎日ここに来ているんだって?」
「...大丈夫?ミラさんとのこと...」
レンはミラの絵を描いています。
「幼い頃、僕はとても軟弱だったんだ。だから他の3人のように大胆に振る舞うことが出来なかった。でも、ミラと出会った時、彼女は僕に"彼等と遊ばないの?"と聞いてきたんだ。彼女は僕を気遣ってくれた。それからも彼女は僕の傍で、僕のためにと助けてくれていた。そのうち、僕らは何でも理解する仲に成っていた。...でも、それは彼女のためには良いことじゃなかった。...いつか、こんな日が来るのは分かっていた。僕は馬鹿だ」
レンはミラの絵を折り始める。
「僕はミラが永遠に僕の傍にいると想像していた。でも、時は来てしまった。もう終わり。僕に出来ることはない」
そして絵を飛行機にして飛ばす。
...隠喩が上手い。ミラは飛行機で飛び立つ...と。
「それでいいの?」
「それが人生さ」
ゴーヤーは仕事場のオーナーの言葉を思い出してしまいます。
「ミラが居なくなった今、良いチャンスじゃない。レンを思うがままに出来るわ...」
「間違っているかい?君はもう二度とミラに会えないと思っているみたいだね。彼女は君に会いたがっていたよ、君に贈り物が有るんだそうだ。...彼女に会いたい?」
悩むゴーヤー。私はミラじゃなくあなたに会いたかっただけ。
...頷くゴーヤー。
「お届け物です」
レンはゴーヤーをミラに会わせる。
ミラは親しみを込めてゴーヤーを迎え入れ、箱をひとつ持ってくる。
それは靴でした。
レンの言うとおり。この人は人をおもんばかり、助けようとする。レンにだけじゃない、みんなになんだ。
そこでゴーヤーは、レンとミラの思い出が刻まれた写真をたくさん見ることに。
そして、レンの"時差の質問"の意味を思い知る。
「私、馬鹿なことを言おうとしているのは分かってる。でも、言わないと。フランスに行かないでください!」
ゴーヤーはミラに、言わなくちゃいけないと覚悟した、全てのことを伝えます。レンのために。ミラのために。
...素晴らしいシーンです。ゴーヤーが拙い言葉を山のように積み重ねて、ミラを踏み留まらせようとします。零れ落ちそうな涙をひと雫、隠しながら...
「レンの笑顔は好き。でもたくさんの笑顔のために、私は行かないと」
...静(ミラ)さん、こんなに素敵な人でしたっけ?台湾版ではヴィック・チョウばかり見ていたからかなあ?静さんの印象が弱いです。
でも本作の静さん、なんかひと格上の人。ゴーヤーの胸の声が聞こえます。
「敵わない...」
ふたりの会話を、レンは聞いてしまいます。
「ミラの前に膝ま付いて頼んだのか?それで彼女がどう感じるのか、考えたか?」
ゴーヤーは突っ掛かるレンを押し返します。
「あなたが感じてることはどうなのよ!私がどう言おうと私の勝手でしょ!あなたは、自分が何をしたいのか自分の胸に聞いてみなさいよ!それでも出来ることはないの?!」
「僕に何が出来る!」
「あなたには出来ないか、ただ問題を避けているだけ」
ゴーヤーはレンにも全力で訴えます。
彼の心を揺さぶるように、強く、強く、負けるなレン!と。
...「F4 Thailand」第三話。素晴らしかったです。コメディタッチから始まり、そして長年、置き去りにしてきた、レンとミラの物語を、ゴーヤーが持ち前の実直さで解決を促します。
強がっているけれど、好きな人に「恋を諦めるな!」と言うのがどれだけ辛いことか。帰り道で泣いちゃうくらいの勇気。
ゴーヤー、最高です。華々しい負け。
「花男」ってこんなに良かった?完璧なんですけど。1話1話の密度が非常に高く、もう、圧巻です。タイは、勢いばかりの韓国や台湾の作品をリメイクしないで、カタルシスのしっかりした日本の作品をリメイクすべきです。
次々と素晴らしい作品に仕上げてくれると思います。
ミラは旅立ちます。
そしてレンは...決断する。
そしてタームも、ゴーヤーも。
心に残した思いに向き合おうとする。
...満喫。
第四話は昨日放映。早くアップされないかなあ... :p
☆前回、私、体調不良により病院に。と書きましたが、診察さえして貰えず、どうしようもなく別の病院に。
すると肺水腫が見付かり、総合病院に。
するとそこで肺に17cmにも及ぶ癌細胞が見付かりました。心臓を覆うようにあるそれは血管を圧迫し、浮腫みを引き起こしていたのです。
息切れの原因だった肺水腫は、まだ半分しかその水を抜けていませんが、半分で3リットル。私の肺を圧迫し続けていました。
今は以前より息が上がり辛く成りました。
3リットル抜いたら、体重が2.2kg減りました。ちょっと数字合いませんが、残りも抜いたら... :p
それからMRIで脳転移を調べたり(「全く転移無し」と医師にハッキリ言われました)、大量の血液検査、レントゲン、癌細胞の組織摘出(煙草を吸っていないから組織は綺麗でした。でも悪性)など、もう不安と痛みで、ふらふらな毎日を送っています。
でも元来、呑気なのか、食欲旺盛、さっぱり睡眠障害など起きず、医師を驚かせております。
「大丈夫ですか?私、すごく衝撃的なことを言ったつもりなんですけど...」
名言です。:p
でもこれでも泣いたんです。死より、母と約束したタイ旅行が叶わなく成ったこと、120まで生きてと願いながら、私こそが危ういことに、母の気持ちを思うと胸が痛みます。
肺がんの5年生存率は概ね47%。10年生きるのは32%。7cm腫瘍での生存率11%。私は17cm、桁が違います。
...さすがに希望が潰えて行きます。
人生なんて儚い。何かを為したり、準備が出来た人から亡くなる訳じゃない。それを忘れないで。
他人の不幸を知って、自分はまだマシだと実感してください。そうして生きてください。
もう何かを為すことも成すことも出来ませんが、毎日、それなりに楽しくやってます。:)