女性ホルモン錠服用開始から296日目。良かれ悪かれ有ろうとも私にはこの道しかなかった | まりのブログ

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性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

296日にもなってました。数にすると結構、衝撃的です。変化こそ少ない日々でしたが、充実した毎日でした。
私の体の中には膨大な女性ホルモンが流れ、吸収され、それは私に肉体的、そして精神的に影響を与えました。
これは何と言われようと本当に素晴らしい現実であり、私の第二の人生の強固な礎です。私の血は今や女性ホルモン色です❤


先日、TVでちゃんと有村架純嬢を拝見。まだアップしていない、知人が似てると言った私のフォト…似て無いじゃんとつくづく思いまして、アップ断念。でもなんだろう…そのフォトだけはちょっだけ雰囲気が有るような気がしなくも無いです。:p
笑って頬肉を上げると、私の顔は随分と印象を変えます。その具合で偶然撮れた一枚のようです…

女の子が如何にも女の子らしく在る要素として、私の私見ですが、頬骨のお肉とおでこが出ている事だと思います。
女性ホルモンを服用しているとその頬のお肉は付きます。顔のラインが丸くなり、男らしさを和らげてくれます。おでこに関しては出ているととても可愛いですが、どうやっても出せないしお肉も付けられません。
そんな今、壇蜜さんのCMを見まして、彼女、おでこは出ていないですね。でも代わりにほっぺから顎にかけての線が丸い。私と違って顎が無いので普通に女の子っぽくて羨ましいです。だから私は口角を上げるように微笑みを携えます。
すると頬肉が盛り上がり、あげく顎が少し無いように見えます。残念なのは、私、顔が大きいので、頬が膨らむと顔がひと回り大きくなってしまう事です。
有村架純さんもほっぺのお肉が可愛いですよね❤ですので顔を女顔にしたければ、頬肉を作るように努めましょう。

ちょっと参考に一枚、挙げておきます。ひとつ前のと比べて、輪郭の感じが随分違うと思います。ちょっと口角を上げてみただけの違いです。このくらいイメージが変わります。
しかし、まだまだ"男"は消えませぬ…(T▽T;  )

と言うより、髪を下ろすと、おばちゃん感が増すんですよね...何故か...
せめて、化粧してから上げるようにしようかな...


近況です。
今、足首に青アザが出来まして、これが触るとちょっと痛いのです。
女性ホルモン錠を服用していると、女性に多いアザが出来易くなると聞いてはいましたが、今まで一度だけ小さいものが出来た事があっただけでした。しかし今回は大きい!内側の左足首にくるぶしを半分上部を囲うようにアザが広がっています。
全くぶつけた記憶が無いので、驚くと共に、私の体がまた、女の子っぽくなってきちゃったじゃないさ…な~んちゃってとほくそ笑んでいたりして。:p
むくみにしろ皮下脂肪にしろ、だからどうした程度の事なのですが、根本を変える事の出来ない身としては、こんな些細な変化も幸せの欠片なのです。
でも、痛い…。

ただ、幻滅するような事態も起こっています。
それは、勃起です。先日、ダウンロードしていた男の娘同人誌を読んでいたら、性的欲求が湧いたり何らかの切っ掛けがあった訳ではなかったのですが、突然に男性器がはち切れんばかりに膨張しました。それも痛くて痛くて大変でした。
それは十秒程度で治まりましたが、様々な思いが頭を巡って、私、男に戻ってしまうのでは無いかと恐ろしくなりました。
本の題名は「女装刀と3P乱舞」でCandypaddleと言うサークルのネムネムさんと言う方が描かれたものです。
特に何かが過剰だったり異常だったりする作品では無いのですが、あんな事態に陥るとは…と心底驚きました。
…失敬。:p
良くも悪くも、最近、痛い事ばかりです…


ネットを見ていると「女性ホルモンは劇薬だ」「性転換は医者が金儲けの為に行っている」等の、忠告の様にも聞こえながら否定的な意見が乱立しています。
私は若年層の女性ホルモン服用や性転換を推奨しないので、そのような忠告はネット上から消えるべきではないとも思います。
ですが、何しろ、女性ホルモンを服用する事によって得られる素晴らしい効用は、本当に私を幸せにしてくれています。
それに命を落とすかもしれない薬だと言う事は、誰もが分かっている筈です。その覚悟が有るから女性ホルモンを服用するのです。私達の決意を甘く見ないで下さい!
それから一番不思議に思うのは「性転換後に後悔から自から命を落とす人が多い」と言うような報です。
確かに女性ホルモンによる鬱症状の症例も「おことわり」程度には聞いています。元々、性同一性障害を抱える人にはメンタルが繊細な人が多いのでは無いかとも思いますし、そう言う意味でも体のホルモンバランスが変わるのですから、不可抗力で精神を参らせてしまう人も居るのでしょう。
ですが、何しろ、ホルモンも性転換も「耐え難い不遇」を解決する為の行為であり、それが結果と成って行くのですから、こんな素晴らしい事は無いでしょうに。私には未だ後悔の意味が分かりません。
それに当然、性転換って大きな事ですよね。例え医者が説明しなかったとしても、誰だって分かるリスクと結果。
子供が作れなくなる等の結果は覚悟の上ではないでしょうか?
医者がビジネスだろうとも、それ以上に本人の決意は並々ならぬものである筈です。

安易に勘違いしてしまうかもしれないのは若年層です。小学生低学年とかから女性ホルモンを体に入れてしまうなんて事に成ったら、柔軟な子供たちなら何が有ってもおかしくありません。当然、性同一性障害にだって同性愛も異性愛も居るのですから、愛する人が異性だった場合もあるでしょうし、そんな時には、子供が作れないリスクは心を追い詰めるかもしれません。親のせいにしたりし兼ねないと思います。
私は、化学的、医学的なトランスは、他人のせいにしない年齢になってから、始めるべき事だと思います。
ごめんなさいね、若い方達。否定はしていないんですよ。私も幼い時からこの生き方を始めていたら、どれだけお花畑人生を歩めただろうかと、日々、思い浮かべているのですから。
でもね、たくさんの人と知り合って、遺伝子性だからこその出会いと言うものもある筈です。それをたくさん知って味わって、苦い思いもたくさんして、それからでも遅くは有りません。
骨格や声の変化も嫌なんですよね。分かります。でもね、女の子も骨格や声、そう言うものは選べないんですよ。
私達はそのリスクが大きく、苦悩に至るほどのものに成るかもしれません。でも、そう言う経験のひとつひとつが私達を「社会から受ける区別」や「不可能による失意」を弾き飛ばす力と成るのです。
だから私みたいなトランスジェンダーは挫けません。鬱なんかなりません。

良かれ悪かれ有ろうとも、私にはこの道しかなかったと確信しています。( ´∀` )b


追記;
ちょっと確認していない情報なのですが、性同一性障害特例法と言うものが全会一致で衆議院(?)を通過した、と言うような話を聞きました。
私達がどんな恩恵を得られるのか分かりませんが、満たされなくとも足りないような状態だけは無くなると良いなと思います。
ただ、一時期、身体障害者がTVで多く取り上げられた頃、街で身障者による"権利"を振りかざした横暴な振る舞いを幾度も見掛けたことがありました。
私達も、批判的な人達による抑圧によって虐げられていた、みたいな現実を盾に、"権利"を振りかざさないようにしなければいけないと思うのです。
正しくても"力"と言うものは受ける相手は気持ちよいものではありません。
共に、同等に。その為に有効な法律だと信じたいし、そう扱われる事を期待します。

未確認情報なので、そう思って聞いておいて下さいね。でも、過去、現在、未来には何らかの特例法が施行されます。私達は何らかの権利を手に入れることになります。そう聞くと、ちょっと、覚悟が出来ているかな、って気が退けません?その気持ちを忘れないよう。
心、傷めた分、多くの人より無数の愛を携えて生きましょうよ。
つんけんぷんすかしているトランスジェンダーなんて、好感を感じようがありませんからね。
力は"共に"の為にあり、そして"愛"の為に奮いましょうd(>∇<;)♥