カンボジア全土では、毎日のように聞くある鈴の音。
チリン、チリン、と小さく、しかし確かな音の鳴らしながらやってくる自転車。
その音を聞いた子どもたちは、自転車に走り寄っていく。
お小遣いの1000リエル札を握りしめて。
そして、その子どもたちに反応するように、いい歳した大人もまた自転車に走り寄っていく。
おばちゃーん、アイス一つくださいな!!
「はいよ、1,000リエルね」
「わあいミックスアイスだ、TOMO郎ミックスアイスだいすき」
・・と、きもいポエムはこれくらいにして。
カンポットでは、こういうアイス屋台が頻繁にやってきます。
外国人が多いエリアには少なく、どちらかといえば現地人の多いカンポット・マーケット付近によく出没するイメージです。
屋台で買うアイスにはいろんな種類があります。
このような小さいコーン型のアイスや、竹串に刺した細いアイス。
そのいずれも非常に値段が安く、商店やスーパーで買うアイスの半額程度です。
カンボジアのアイスは、日本のアイスクリームのような濃厚なものではなく、ラクトアイスやアイスミルクに近いものがあります。これは、乳製品がカンボジアでは非常に貴重なため、アイス中のミルク含有量が少ないから、だとか。
暑い気候の中で、さっぱりしたアイスを食べることほど嬉しいものはありません。
雨季も終わり、暑い日が続くカンポットでは、こういうアイスが何よりの清涼剤になるのです。
ちなみにアイスはクメール語で「カレーム」。
皆さんも、鈴の音がしたら、ぜひアイス屋さんを追いかけてみてください!