英語学習について、

「継続が力なり」
「Practice makes perfect!(習うより慣れよ)」
…等、


様々な教訓があります。

英語力の成長過程について、
私が信条にしていることは、
 

大学時代にお世話になった恩師に
次のように言われた内容です。

「(英語学習者の)英語力は、
階段状に伸びるものである。」




英語力(縦軸↑)は、
時間の経過(横軸→)に対して、
比例して斜め(↗)に上がるものではなく、


階段状にレベルが上がっていくという話でした。

学習しても学習しても、
なんだか手ごたえが感じられない…という
横軸に沿ってフラットな状態(→→→)
続いていたとしても、

継続し続けていると、
ある時突然、
直角状態で(↑)
英語力が向上する瞬間が
やって来るのです。

そして、
またフラットな状態が続く(→→→)

でも諦めずに続けていると、
また直角状態に(↑)レベルが上がり、
階段を1段ずつ上がることが出来る、
というイメージです。

この話を
大学時代の恩師から聞いた時、
「確かに!」と
思い当たる節がありました。

私が今までに、
自分の英語力が

飛躍的に伸びたような感覚は、
以下のように

3回ほどありました。



<初めて階段を上がった瞬間(文法編)>

中学1年生で英語学習が始まり、
英語は大好きだったけれど、

テストで問題を解く時など、
なんだか煮え切らない?
スッキリしない?
…と思っていたけれど、

半年くらいした時に

テスト直しをしていて、
「主語+動詞~」の語順の感覚が

つかめた瞬間!
「あ~、英語って、そういうことか!」
と、

絡まっていた紐が
一気に解けた感覚がありました。

それ以来、中学・高校では
英語が一番得意な教科ではありましたが、
英語力が飛躍的に伸びた感覚
(階段を上がる感覚)
は、訪れませんでした。


<ついに来た!階段の2段目(リスニング編)>

大学時代には、
苦手だったリスニング力&スピーキング力を
向上させたいという思いで、

何を言っているか分からなくても
英語のラジオを聞き流したり、
英語を話すボランティアに参加したり…
と、

とにかく
英語を聞く&話す機会に

積極的に触れるよう
励んでいました。
 

中学で英語学習が始まった時から、

ずっと英語は一番好きな教科なのに、
ずっと継続して学習しているのに、

初めての階段を上がった感覚以来、
手ごたえを感じない日々が
何年も過ぎていました。

大学3年あたりだったと思いますが、
ある時、いつものように
英語のラジオを聞き流していたら、

それまでに聞き取れなかった英単語が
「あれ!?…分かる!!」
という瞬間が

急に訪れたのです。

これと同じような体験を、
英語学習を継続している私の知人も、
話していました。

その人もやはり、
それまで聞き取れなかった英語のラジオが、
ある日突然

耳に飛び込んできたそうです‼️

 

キタ━(゚∀゚)━!キラキラ


知人から、

突然英語ラジオが

聞き取れるようになった

類似体験の話を聞いた時、
 

「やっぱり、先生(←大学の恩師)が言った通り、
英語力は階段状に伸びるんだ!!」


と、強く思いました。



<階段の3段目(スピーキング編)>

中学1年の時、
初めて階段を上がった感覚から、
10年くらいもの長い間
ずっと訪れなかった2段目(リスニング編)。

3段目は、意外にも、

2段目とほぼ同時くらいの時期に

訪れました。

大学の授業の一環として、
ネイティブ・イングリッシュ・スピーカーと
話をしていた時のことです。

それまでは、
相手の話していることを
聞き取ることも容易ではなく、
頭の中で英語を日本語に変換しながら
話の内容を理解をしているような状況
でした。

(相手がナチュラルな速さで話すと
 ついていけなくなるような状態)

ですが、
ある日突然

相手の話す英語が
英語のまま頭に入ってきて、

こちらが英語を話す時も
日本語を介さないような状態で
「英語」が起点となって
伝えたい内容を表現することができた

という手ごたえがありました。

今までにない
不思議な感覚だったのを
覚えています。

「日本語モード」から
「英語モード」に入っていて、

チャンネルが切り替わっていたような

感覚です。

このように、
私が、英語力向上の階段の

2段目・3段目を上がれたと

感じた瞬間は、
ほぼ同時期に到来しました。

いわゆる
「英語脳」

「英語耳」
「英語回路」

といったものが

出来てきたタイミングだったのだと思います。


この「3段目の到来」以降、
もう何年も経過しておりますが、
 

今のところ、

4段目を上がれる瞬間が
やってくるという

気配はありません。


現在の自分の英語学習状況からいうと、
まだまだ先だろうな・・・、

という気はします。

マイペースではありますが、
英語学習は

細~く長~く

続けているので、


いつか4段目を上がれる時を楽しみに
これからも継続していきます。


以前、公立学校で英語を教えていた時にも、
生徒のみんなには

「英語力は階段状に伸びるから、
絶対にあきらめないこと!
学習をやめたら

階段を上がる瞬間は

やって来ないけど、
続けていたら、

いつか絶対に
階段を上がれるよ!」

というメッセージを
私なりに懸命に伝えてきたつもりです。


繰り返しになりますが、

英語力の向上を感じる瞬間は、
地道な継続をしていると、
ある日突然やってきます。

学習しても学習しても、
なんだか手ごたえが感じられない…
と思ったとしても、

この「沈黙期間」が、

重要なのです!

 

見えない「貯金」のようなものです。

 

見えないから不安に陥ることも

あるかもしれませんが、

この無言の一歩一歩の「貯め」は、

確実に次の階段を上がる瞬間に

つながっているので、

 

とにかく自分を信じて

継続するのみです!

 

「沈黙期間」の間、

いかに粘り強く取り組むか、

いかにコツコツ学習を続けるか、

ということを

経てこそ、

 

飛躍的な成長

遂げることが出来るのです。

 

「沈黙期間」

なくして

「階段を上がる」

瞬間は

やって来ません。

 

10年経とうが30年経とうが

継続して学習していれば、
ある時、急に
「あれ!?レベルアップした!?」
という
不思議な瞬間が訪れます。


「沈黙期間」が長ければ長い程、
伸びしろも大きく

嬉しさも格別で、

たまりません!

 

このレベルアップのタイミングは
学習状況にもより
人それぞれでもあり、

私の場合、
自分の上がってきた

それぞれの階段も1段1段、
横軸の長さも
縦軸の長さも
バラバラです。


レベルアップの手ごたえを感じる
至福の瞬間 (次の階段を上がる)までの、

フラットな状態(→→→)の期間が、

1週間という短期間なのか、
半年・1年・5年・10年かかるのか・・・

やってみないことには

分かりませんが、

諦めずにとにかく
継続し続けることで、
必ず階段を上がる瞬間が
やって来ます(^^)

是非その瞬間を楽しみに、
ドキドキ・ワクワクした気持ち
日々の英語学習に取り組んでいきましょうニコニコ