昔は幸せだった。
家族で過ごすこと。家族に囲まれてること。
優しい人たちに恵まれて幸せだった。
祖母が認知症でボケ始めて母が介護に追われる生活が始まり、父は夜遅くまで帰ってこなくなり…そんな生活でも私は何不自由なく過ごしてこれた。
全部母のおかげだ。
家が大変だと思ってもみなかった。
だけど、今振り返ると、小学低学年の時に悪い行いを多々していて、すぐに過ちに気づいて、それからよい子でいようと心がけて生活していた。
それが小さいながら心に闇をかかえていたのかな。
どこからか歯車がくるいはじめた。
今はとんでもなく孤独だ。家族がいても…
夜になるのがこわい。
自ら命を経つ人の心境がわかってきた。
心境とかじゃない。ただ単に死にたいのではなく、呼ばれるんだ。
今までと何かが違う。
こわい。