月組 ロマン・トラジック
『桜嵐記l(おうらんき)』
作・演出: 上田久美子
大劇場公演 5月15日(土)~6月21日(月)
 
この公演も花組に続いて、生オケでした。
やはり嬉しいですね照れ
【観劇日】
5月20日(木) ソワレ
6月15日(火) マチネ
もう少し増やしたかったのだけど、仕事で行けませんでしたあせる
 
途中で緊急事態宣言の発令により公演が中止となりましたが、無事に再開して良かった・・・たまさくの退団公演だものね。
 
日本史の中でも、話がどうにもややこしい【南北朝】について、組長の上月るうさんがミニ解説をしてくださるキラキラ
その解説に合わせて、舞台上で実際に『公家』と『武家』との争いをダイジェストに見せてもらえて、なんとありがたいことか。
・・・ああ、そうなのよ。
南北朝って、武士の時代の間でお公家さん達がめんどくさいことを始めてややこしくしてくれた時代だった・・・と、遠~い受験生時代の記憶が蘇ったのでしたチュー
 
一度目の観劇の時には、解説の間は拍手はしないでというお願いをされていましたが、二度目にはそのお願いはなく、解説のみとなっていました。
『もうみんな分かってるよね~』って感じかな。
開演アナウンスのタイミングも変わってましたね。
 
 
神戸っ子の私には楠木正成のことを『楠公さん』と呼んでお祀りしていることは知っていましたが、その息子たちのことは知りませんでした。
 
長男:正行(まさつら)・・・珠城りょう
次男:正時(まさとき)・・・鳳月杏
三男:正儀(まさのり)・・・月城かなと
 
タカラヅカニュースのお稽古場情報だったか、たまきちが三男の正儀のことを「のり」と呼んでいたのを聞いて、兄弟の中ではそうやって「のり」「とき」と、下の文字で呼び合っていたかも・・・と、なんだかほっこりしました照れハート
 
 
さて、お芝居の感想は。
作・演出が上田久美子先生なので、心配はなく、むしろ期待しつつのMY初日を観劇しました。
 
時折、父である楠木正成(輝月ゆうま)と一緒に登場する三兄弟の可愛いこと。その父の教えをしっかり受け継いだ頼もしい三兄弟。
 
その中でも正行は長男らしく、肝の据わった落ち着きのある様子。
唯一、妻を持つ正時は「安全第一」と。そりゃそうだ。
妻の百合(海乃美月)とのデレデレは、なんとも微笑ましい限り。
三男の正儀は「戦場は、オレの遊び場やぁ~♪」と、なんともヤンチャな三男坊。
 
そういえば、こってこての河内弁なのは三男の正儀だけで、あとの二人は関東言葉。れいこちゃんの美しいお顔と、河内弁とのギャップがなんとも可愛いやないのラブラブ
 
吉野のお公家さんの後村上天皇(暁千星)のゆったり感が、武家たちとの違いをはっきりさせていて、『政治には向いてないよね』と納得できますねあせる
 
高師直(紫門ゆりや)は足利尊氏の側近として仕えた武将ということだけど、時代劇によくある「お前もワルよのぉ~」に値する人物。
王子様キャラな紫門ゆりやくんがヒール役とは。
配役を見ていなければ分からなかったかも汗
 
ジンベエ役の千海華蘭くんがいいキャラしてる乙女のトキメキ
「はいっ!!」と手を挙げて「武士にしてもらおうかなぁ」という場面は『はい?』と声が出そうでしたわびっくりあせる
 
正行がとにかく善良で心の広い頼れる人物。
敵の歩兵を助けて家へ帰すなど、なかなかできることではないでしょうね。
弁内侍(美園さくら)との美しいまでの想い。
そして、自分の命を大きな日本の政りごとのために捧げると。
こんな美談があったとは。
満開の吉野の桜の中で舞う正行と弁内侍がとても美しかった桜
 
 
四条畷の合戦。
妻の百合が生きてくれることを望んで離縁した正時が、百合の自死を知ってからの戦い、そして討ち死。
兄弟愛を叫ぶ正儀。
そして、その正儀に時を繋げろと伝え、愛する人へ想いをようやく口にする正行の死。
まだ命があるのに助けることができずに見捨てる時の苦しみ。
戦国時代には、こんな事があちこちであったのだろうなと思うと、涙が溢れて止まりませんでした。
 
正行が戦場で戦っている間に流れる父、正成の『楠木のうた』が親子の絆であり、
 
ラストに、老年の弁内侍(夏月都)と、開演時に前説をしてくれた老年の楠木正儀(上月るう)が穏やかに正行の思い出話をしている・・・きっと正行はそれを喜んでいるのだろうなあ~と思うとまた涙がえーん
 
これで終わりかと思ったら、また時代が戻って、吉野の満開の桜の中を最後の戦場へと向かう正行たちの雄姿を皆で見送るという華やかな終わりでした乙女のトキメキ
 
 
退団公演として、とっても心の広い美武将の美しいお話で良かったな~という思いです。
 
 
【自分が何のために生き、何のために死ぬのか】
・・・重い宿題だな。
 
スーパー・ファンタジー
【Dream Chaser】
作・演出/中村 暁
 
Dream Chaser・・・夢を追う人
 
ほぉ~そうなのか。
↑発表当時の感想です。
 
大階段に、大きな三日月とともに現れたたまきち。
『おおぉ~さすが月組なだけにね』
と、ちょっとテンション上がり気味爆  笑
メロディも明るくて耳馴染みも良くて、ステキです。
 
からの、たまきちの今の想いと未来へ向けての歌詞に泣けてくる汗
宝塚の公演を初めて見たのが、たまきちトップお披露目の『グランドホテル』。
東宝の『グランドホテル』を見れなかったので、宝塚で見られるのらばと観劇して、最小限の舞台セットから想像力を駆り立てられる演出に感動しつつ、たまちゃぴコンビの華やかさと、オットーの美弥ちゃんに惚れて宝塚にハマったのが懐かしい・・・照れラブラブ
 
 
などと考えているうちに、ちなつとありちゃんの足の長さ競争で(え?違う?)、さくらちゃんを奪い合うという、なんとも麗しくカッコよくステキで熱いスパニッシュな場面でしょうハート
そこから続くタンゴの場面もカッコ良かったなぁ。
特にヴァイオリンのメロディが特に耳に残っていて、ときどき脳内でリピートされてます。
 
そして・・・なんとなく既視感というか、なんか知ってる感があせる
お衣装も???
れいこちゃん率いる男役さんの『I’ll be back』
星組こっちゃんの『Back!』と被ってるやんね?爆  笑
でも、れいこちゃんはラップがあって、それがめちゃくちゃカッコイイ!!
似た構成であっても、それぞれの持ち味を活かしたものになっているのは先生方の愛だなぁと、つくづく思います。
 
1幕が日本物だったから?
お琴やお三味線、尺八のように聞こえるのはフルートかな?
男役さんの群舞が日本の楽器を使った演奏なのは、個人的にも大好物なので嬉しかったなぁ。
 
たまきちと特に仲良かったのかな?
そして、今回で専科に異動となる、紫門ゆりあと輝月ゆうま、千海華蘭、暁千星、組長の上月るうさんとの絡みが、もう泣けて泣けてえーん
 
東京公演の最後の最後の大千秋楽まで、無事に上演できますように。
 
 
宝塚歌劇の観劇へと導いてくれたのは、間違いなく珠城りょう、あなたです。
たまきちの大きな優しさと素朴さ、そして包容力に驚かされた時。
それから色々あって、今は星担だけれどてへぺろ
たまきちとちゃぴには、本当に感謝しています。
 
退団後は、どうするのかなぁ。
どうか、たまきちが幸せでありますように。