東日本大地震。これは忘れられない出来事になる。多くの家が津波で流された映像は世間を震撼させた。自然災害の怖さってものを知った。そして家内の実家茨城も多くの被害を受けた。


私の住んでる街もまた被害を受けていた。液状化期間地域は液状化の被害が少なかったものの。市内の一部では家が大きく損壊していた。こんな中でも明日はやってくる。みんな生活に必死だった。紙おむつやミルクや色んなものがスーパーから消え去った。牛乳一つ手に入らない。ガソリンもまた同じ。手に入らない。手に入らないものだらけ。そしてマンション隣の線路は被害を受けて運休。鉄道の音が日常生活の中にあった我が家には異様な時間になった。


駅に行くと駅の通路が通常開いていて南北の動線だった。それが地震後の運休に伴い閉鎖されていた。


そんな異様な中で新居のローン契約が始まる。借入は2本一本目は抵当権のついた住宅ローン。2本目はマンション売却時に返済するためのローン。この2本の契約と支払い。そして不動産の引き渡しだ。


契約を終えたら今度は引っ越しなのだが。ガソリンのない世の中で車は大渋滞。こんな中で引っ越し業者は予定通りに動くのか?不安になる。なので、準備が進まない。結論から言えば引っ越し業者は来た。引っ越し業者が来た中でも荷物を詰めてた私。全てがトラックに乗らない事を知っていた。余った荷物に関しては自力で運ぶ予定を立てていた。


引っ越しの業者はテキパキと動く。そして大物はみんな運ばれて行った。そして残ったのは大量のダンボールに入った荷物とゴミだ。荷物の入ったダンボールは私が台車使って下まで降ろして車に積み込む。一歳児を抱えての作業になるので家内は子供見つつ私の作業を見守った。


引っ越しを終えて今の住居での生活がスタート。同じ市内ではあるけど、約6キロ都心から離れた。それだけで気温は低い。そして空には星空がよく見える。これだけで引っ越してきた甲斐があった。


ここで暮らすのは家族。私だけが通勤耐えれば済む話。駅から離れた事で静かさは増した。そしてこれからが本番の子育てに対して私は現在に至るお金のやりくりの基礎を作る。


まずは目標を立てた。この家の住宅ローンは長女が小学校卒業までに終える事。そのために何をすべきか?


一つ考えたのは目的別口座管理だ。銀行口座を複数作って目的を振り分ける。そこに給料を振り分けて毎月お金を入れる。


余った分は1年間でまとめて定期貯金とする。


カード払いは記録をつけて1000円単位で封筒保管。


カードのポイント決済は使用ポイントを書いて現金を封筒保管する。


現金決済時に出た小銭はミルク缶に入れて小銭貯金にする。


以上のことを実践した。例えばクレジットカードの袋保管だと、1年間で約10万円ほどの貯金が出来た。それらを集めて定期預金入れる。繰上げ返済はローン控除終了後に行う事にした。


その後第二子である長男が誕生したり、家内が乳がんになったりしたが、繰上げ返済用の貯金の中で費用を賄う事が出来た。自分の交通事故での収入減少もこの貯金があったから、暮らしていく事が出来た。


カードでの貯金は家電の買い替え費用に充てられた。小銭貯金は子供の進学費用に変わった。それぞれにやってた貯金のおかげで生活ってものを維持が出来た。


そして、このやり方は今も続けている。面倒だが、効率を求めると目的が見失う事にもつながりかねないので、あえて通帳のアプリ管理やインターネットサービスを利用していない。このやり方をやがては変える時は来ると思うが今はこれで機能してるので良しとしてる。


以上が生い立ちとお金にまつわる全話になる。生まれて生活する環境で物事考え方が違うもの。だから、どれが一番かはわからない。私自身模索中でもあるから。生い立ちを書かないとこのお金の管理に行き着くまでがぼやけるので書いたに過ぎない。


こんな人もいるんだな程度に捉えてもらえるとありがたい。大した事がないお話に長々と付き合って下さりありがとうございました。