新婚でマンションを買う決断をした私。それは誰にも追い出されない居場所が欲しかった。多分、父も持ち家を買う事にそれを考えて購入したものと思う。

当時は新婚当初なので、共働きだった我が家。世代収入としてはそこそこ多かったと思う。だから気が大きくなったのもあると思うが、やはり若さゆえの無知。怖いもの知らずって部分があったから分譲マンション購入が出来たのだと思う。もちろん考えがなくやった訳ではないけれど。

諸経費に関しては貯金で何とかなる範囲と踏んでいた。共働きの強みだ。家内の収入を全額貯金に回して私の収入だけで基本的な生活をするスタイルが確立されていた。これは家内が仕事を辞めてもいいようにするためでもあった。

諸経費は家の値段の10%なんて事が書いてあったが、実際にはもう少しかかったと思う。当時は住宅金融公庫ってものがあって(今のフラット35の原型になるもの)そこで8割を借りる事が出来た。共有名義にしたら多分全額借りられたとは思うけど、共有名義にしたら税金も家内にかかる。それは負担だろうと思ったので、単独名義での借入に固執した。その結果2本ローンを組む事になる。

マンション購入後は住宅ローンの圧力の大きさに私は不安しかなかった。こんなものが35年も続くのか?と思うと、途中で支払えなくなったらどうしよう?そればかり頭の中にあった。幸いな事に車のローンは終えてたので、借金は住宅のみだったのだが、それでも月に12万。管理費含めると15万私の収入の3分の2を占めていた。これはやばい。

せっせと残業をする事になる。人の仕事を巻き取って残業。月に家に帰るのは約半分。昼間も夜もほとんど家に居ない。何のためにマンション買ったの?のレベルです。若いから出来た事ではあるんだけど。

当時不景気で人件費抑制で新規採用が入ってこないために残業でカバーしてたのもこの時期。残業代の全てが出る訳ではなかったけど、それでも入社当時よりは多い時間支給してくれた。それも運が良かった。

3年で二本立ての小さい方を返し終えた。金額500万だったかな。そして生活する住居費が減ったので余裕も出た。まだ共働きなので、今度は借入の大きい方を減らし始める。そんな矢先家内が仕事辞めたいと言う事が多くなった。

辞める事に反対ではないけど、次にやりたい事を見つけてから辞めて欲しいと話した。家内は高校卒業時に専門学校へ行きたいとの希望があったが、家の事情で就職していた。

なので、私は専門学校に行く事を提案した。もちろん学費は家内の貯金から出す事が条件にはなるのだが。

それを家内なりに考えて専門学校へ行くお金を貯めて離職した。それでいいと私も思ったが、元々あった収入の一本が失われた事への不安は私には大きかった。

専門学校に通う嫁さんに私は弁当を作り持たせる。「母親かよ!」ですよねー共働き当時は私が家事してたんです。シフト制で働いてるので家にいる時間が昼間多かった事と通勤時間の短さが理由でした。あと、家内は家事が苦手。特に料理は壊滅的でした。

日常生活は元々私のお金でやりくりしてた関係上そこまで問題にはならなかった。問題になったのは交通費だ。片道50キロを車で通っていた。当時ガソリン代が180円と高額だったために泣きそうになる。また、家内の交際費が私の収入から出て行く事にものすごい不満を覚えた。

ま、私が小さい男だからなんだろうけど、自分が我慢してる時にファミレスでランチなんてあまり面白くはない。バイトもしない。家事もしない。当たり前のようにガソリン撒き散らして学校へ行く。許したのは私だが、我慢の限界。

はい。ここまで来たらわかりますよねー歴史は繰り返す。父のように大爆発です。殴りはしなかったけど、大きな夫婦喧嘩が絶えなくなりました。つづく。