ハローベストを装着して、カラーが首から外れた。頭は4点ビス留めしてるから痛いんだけど、首の暑さからは解放された夜。

世の中いいも悪いもあるけど、これで危機が脱出出来るならいいかとも思えた。しかし痛い。医師はそのうち収まるとは言うけれど、痛いので痛み止め追加出来ないか?と打診する。そしてカロナールが出た。

効いてるのかどうかもわからないが、気のもちようかな?とも思う。そして、その夜は看護師さんがいつものように巡回に来た。そして、困った事等はないかと尋ねられて薬の管理を話す。

「がっちり固められたから、個人での薬管理が厳しい」そう話す。看護師は今まで出来てたんだからと言うが、ベッド上安静の身の私には今までも管理してもらえなくて苦渋の選択でやってただけだった。

当時はまだ面会も出来てたので、嫁さんに食後の時間見計らい来てもらって、歯磨きと薬の介助をやってもらってた。

このままだと嫁さんも子供の世話に嫁さんの体調不安と潰れてしまうのではないかと不安もあった。その背景もあり、相談した訳だが、どうも管理移管にはオッケーが出ない。やってもいいけどとは言うけど、出来るんだから、自分でやれってのが見え見えだった。

それもわからなくはない。患者は多数いる訳だから、一件でも少ない方がいい。事情はわかる。出来る事はご自身で。それはずっと言われてた事。じゃあ、何を頼めるのかが謎なんだ。

困ってる事聞いておいてとも思うし。結構やり取りがあったけど、薬の管理移管する事にはなった。

病院の言い分やルールを理解しない訳ではない。ただ、理不尽だなと思う事が多々あった。私より元気な年寄りの方は管理看護師。ベッド上安静の私にはご自身で。

出来ない事が多いのは私だ!って気持ちもその当時はあった。ただ、もう一つある気持ちとしては、全員がわがまま言えば収集つかない。だから、こうなる。

病院はワガママ言ったもん勝ちなんだって思った。