連続勤務を終えたので、やっと過去を書く事が出来ます。こうやって働いてると、ここまでの道のりは平坦ではなかったし、今も痛みと痺れに悩まされてはいるけど、働けてるのは幸せなんだなと思っています。


そんなこんなで入院して後方固定術も終えて、ハローベストなる未知の世界を伝えられても実感のない私。フィラデルフィアカラーが病院の暖房でクソ暑く感じて苦痛でした。汗まみれになるんですよね。


そして、それをつけてもうそろそろ10日が過ぎようかとしてました。この頃にはにおいが出てきていて、苦痛以外の何者でもなかったです。


そして、術前は浣腸してもらったので、排泄にそんな苦痛を感じる事なかったのですが、この頃は便意がなくて、お腹が張ってきてました。


もう5日近く排泄がない。お腹も張ってきてる。そんな事を看護師さんに伝え始めたのもこの頃ではなかったかと思います。私のお世話を良くしてくれた若い看護師さんが、時間を見つけて来てくれました。


「大丈夫?」と声をかけてくれるのに、私は「うーん。お腹張ってるんだよね。」としか言えない。看護師さんはのの字マッサージしてくれたんだけど、思わず私は妊婦さん思い出しました。そういや、娘がお腹にいた時こんな事嫁さんにやったっけなーまさか自分がされる側になるとは。


そんな事思いながら、刺激されてました。ポータブルトイレに乗っても腰は激痛。ホント腰折れてる時にあの小さな段差が耐えられないくらい痛いんですよ。そして、乗ってる時にカーテン開けられて理学療法士に見られる始末。頼むからカーテン外に排泄中につき開けるなと表記しててくれないかしら?と心から思う有様でした。


ホント恥を考えてたら、生きていけない世界がそこにはありました。


そして、あまりにも出ないから、下剤の処方の検討が看護師から提案されます。私は下剤は勘弁してほしい。と話します。下剤で催してナースコール押しても5分は来ない。そこからポータブルトイレ持ってきてもらうのに5分。10分も待つ苦痛とポータブルトイレの苦痛が重なって拒否になったんです。


私は浣腸してくれないか?と提案。浣腸してもらってオムツなら、排泄まで待たなくて済む。そして、終了後ナースコール押して待つのも段差がないから楽なんです。


看護師からは「わかりました。浣腸で出てるからそれでいいんじゃないかなー?それでいきましょう!」との回答を得てた。これで話は出来上がったと思ってたんです。


看護師からは「回診の先生が来たら話してもらって処方してもらってください」と話があった。それで根回しが終わったと思ってた。言えば処方されるものとこの時は思っていたのだ。


そして、回診時に打ち合わせ通りに排泄がこのところない事を回診の医師に告げると、医師は「下剤処方を指示した」何かがキレた。


「なら、てめーがやってみろよ!腰折れてポータブルトイレに座る激痛に耐えてみろよ?ナースコール押しても来ないぞ?便意耐えられるか?ナースコール押して5分。そこからポータブルトイレ持ってくるのに5分。その間に我慢出来なくて漏らしたらどうするんだ?てめーがやって見せろよ!」


こんな暴言を涙目で言った記憶が記憶がある。看護師だって暇じゃない。患者は私一人ではない。だからわかってる。わかってるから我慢してる。なのにって気持ちが溢れ出したのだ。


その後どうなったかと言えば、整形外科の副部長の医師が来た。そこで話をする事になった。彼はハローベストの話をしに来ていたみたいだ。もう、朝の回診以降が投げやりなので、「わかりました」と返事するのが精一杯。


そこで浣腸も処方される事になった。全然違う看護師に謝られた。のの字マッサージしてくれた方だ。「私たちが間をつなげなきゃいけないのにごめんなさい」そんな言葉をいただいた。


別に彼女が悪いとは思ってない。大勢の患者の中で埋もれたってだけの話だろうとは思う。それに浣腸の話を作った看護師とは別だし、本来であれば、その方が言わなきゃいけない言葉だろうと冷静に感じた。


「仕方ないよ。別に患者は俺だけじゃないし。それより時間ない中でマッサージしてくれたじゃん。ありがとう」このような言葉かけたと思う。


その後に無事浣腸液が大量に処方されて浣腸に困る事はなくなったけど、浣腸一つでここまで言わなきゃいけない事実が悲しかった。


あと、言わなきゃ損をするってのは感じた。ワガママ言ってる人達が沢山居たけど、その人達が羨ましいと思った。人間なんて所詮は自分の事しか言わないよねと。それは今も働きながら感じてる。そうならないようにしないといけないと反面教師で学んだ入院期間だったようにも思う。