私の入院生活の半分はベッド上安静でした。実際には最初の3週間がそれに当たるのですが、そこまで寝てると今度は歩行出来なくなるし、起きるのも困難になるのです。

私自身の認識の甘さもあってわからなかった。これだけ寝てると歩けないって事を教えてくれる人も居なかった。リハビリが必要になるとわかったのは起立許可が出た後でした。

もう少し早くわかっていたら。と言う思いもあります。じゃあ、わかってたら何か変わったのか?と言われたら何も変わらなかったのでしょうけど。でも、それでも自分の体なので、知りたかったなとは今でも思います。

骨折ってのは知識はあった。しかし、圧迫骨折と破裂骨折の違いはわからなかった。術前に医師は説明に来てくれたが、その違い教えてくれる事はなかったし、また、私もそこまで頭が回らなかった。

ダメダメだなと思う。今考えると入院って言われたままではダメなんだと思う。自分の身体なんだから、自分で情報取らないと損をする。そんな事を今回経験した。

ベッド上安静で一番困った事は食事と水分補給でした。動けない=手が届く世界が自分の全世界。ベッドの上にあるテーブルが大活躍でした。

あのテーブルにペットボトルキャップつけた水を置く。その水はコロナ禍だったが、面会規制がなかったので、毎日4リットルほど嫁さんに入れてきてもらってました。

冷蔵庫も下にあるので使えない。すると常温保管になるのですが、やはりそれも衛生的なものもあるので、凍らせて保冷バックに詰めてきてもらってました。

困ったのは他にもあって、フィラデルフィアカラーつけてると暑いんです。特に病室は常に25度程度の温度で管理されてる。暖房の暑さには寝苦しくてしんどかった。そこで嫁さんが考えてくれたのは、サーキュレーターでした。テレビの前にサーキュレーターを置いてくれたのです。寝苦しさは一気に改善され、これにも助かりました。

あとは乾燥にも悩ませられました。水を多く持ってきてもらい大量に飲む事で対応。尿瓶の交換は多くなったけど、血栓出来るよりマシだと思うようになりました。恥を考えてたら生きていけない事。入院生活で学んだ気がします。

薬の管理も困った事の一つでした。看護師さんはなるべく自己管理して欲しいってのが本音だったようです。一回管理を看護師さんにお願いしたいと話したら、渋い顔されました。

そりゃね。頭はわかってるので、出来るんです。ただ、動けない=手が届く範囲が自分の世界なんですよね。薬に手が届かないんですよね。そして、落としたら最後。もう取れないんです。

でも、嫌な顔されたら頼む気にもなれず。仕方ないのでやり方考えました。この問題にはテレビ台テーブル横にフックが付いていたので、そこに買い物袋を下げて薬を入れる事で手が届くように嫁さんに設置してもらいました。

歯磨きも嫁さんに夕飯後に来てもらい済ます事で1日一回の歯磨きタイムを確保。首が動かないって下向けないからうがいも出来ないんです。

コップにストローつけて吸い込んで、うがいして、もう一つストロー使って受け皿に吐き出すってので解決しました。

腰と首両方一気に負傷する人なんていないでしょうが、もし、このブログ見てどちらも負傷した方居たら、参考になればと思います。

ホントは手伝って欲しいんですけどね。みんな忙しいから言えないんですよね。頭は普通なのに、体が動かないって頼みにくいし、頼めないし、嫌な顔されるし、言えないんですよね。

この時ばかりは少しせん妄入ってナースコールガンガン押してる爺さんが羨ましくなりました。