おはようございます。やっと振り返りをしたいと思います。入院して5日後に手術を受けた私。絶食はそんな苦痛でもなかったけど、術前の経口補水液を夜な夜な飲むのが苦痛だった。寝ていられないもん。

飲むにも体が持ち上がらないから、寝てて飲むのは大変なんです。子供のペットボトルキャップがホント便利で、あれを開発した人は神でしたね。


術前の浣腸も便秘の私には助かる出来事だった。初めは入れてからポータブルトイレ持ってくると言われたけど、ナースコール押しても5分来ないのは経験で知ってたし、そこからポータブルトイレ取りに行くのもわかってたので、それじゃ間に合わないって感じたのでオムツにしてもらった。


ストレスなく出来たけど、それを始末して拭いてくれる看護師さんには申し訳ない気分になった。そんなこんなで術前が終わり運ばれたら、記憶を失い、気がつけば終わってる。痛いのと喉の渇きが辛かったが、迎えに来てくれたT看護師の顔見てホッとした。


そして病室に戻りカオスな夜を過ごす。歌歌うじいさん。奥様の名前を叫ぶ爺さん。ラジオをイヤホンなしでたまにつけるじいさん。うーん。賑やか。


痛いから眠れないが、点滴の横に痛み止めの薬が入った投薬用の装置がついてた。それを痛みが耐えられない時に押して過ごす。夜って長いなと思う。眠れぬ夜はこんなにも長いんだとつくづく感じた。


眠れないと色んなこと考える。生きてる事。この先の不安。これで仕事復帰までどのくらいかかるのだろう。


不安をよそに朝はやってくる。看護師さんがバタバタと照明をつけて、カートを動かし検温と心拍数取りに回る。検査がある人は採血するのもこの時間。


病院の1日の流れがわかってきたのもこのくらいからだろう。知りたくない。知らなくても良かった。健康であるのはありがたい事。そんなのも知らずに生きてたんだと思った。


そして、私の番もくる。そして、一番聞かれて困る事を聞かれる。「痛みを10段階にして例えると、何段階ぐらいですか?」この質問は医療の世界では一般的な患者の状態把握のための聞き方だろう。事故当初も聞かれてたし。


そもそも10段階の10の部分を知らない。痛み止め使うのが何段階目ぐらいなのかもわからない。説明なしに聞かれても、どう答えるのが正解かわからなかった。多分、今同じ事聞かれてもわからないんだけど。


その日の夜勤のT看護師はちょっと優しかった。一応目安的な言葉を話してくれたのだ。去り際には痛み止め大量にあるから、我慢せずに使ってね!

笑顔で話す彼女に私は心が癒された。


ご飯はお粥が出た。腰が上がらない私は食べられもしなかったけど、術後腰が固定されたせいか良くなる兆しは見えていた。気持ちって身体の状態一つで変わるもんだなと感じた。