昨日はSTEPという映画の撮影監督が大学にいらっしゃって
映画撮影の裏話や映画作成の中で見えたアメリカ社会の現状について
監督自らの言葉で説明してくれました。
レッドカーペットを歩くような俳優が出ているわけでも
“全米が泣く”ようなハリウッド映画でもなく
アメリカのバルティモアの女子高校生をテーマにした一見普通のドキュメンタリー映画です。
だけど、本当に良い映画で、ウルっとくることが何度もありました。
「アフリカンアメリカン」であり「女性」である彼女らは、
経済的・社会的に厳しい立場に置かれている子も多く、
それゆえに大学進学に支障が出たり、社会的に差別することもあります。
それでも、自分自身のアイデンティティに誇りをもって、
自分のことを愛し、仲間や家族と支え合いながら、
ダンスを通じて自分たちの在る意味にきちんと向き合っていました。
そんな姿が本当にかっこよかったし、なんか羨ましくもありました。
映画を見た方と、上映後に少しお話をする機会があって、
そのときにその方が「男性の存在意義ってあるのかなぁ」とおっしゃっていたのが印象に残りました。
この映画は、女子高校生を中心に描かれ、女性の登場だけで映画が成り立ちます。
それでも、そこに「夢」、「家族」、「学校」、「友情」などたくさんの魅力が詰まっており、心が動かされました。
極論を言うならば、男性1人で女性99人の世界でも社会は回っていくかもしれません。
父親がいなくても、母親がいれば家族の絆は深まります。
じゃあ、その逆は?と聞かれると…その答えには戸惑います。
もちろん家族や社会の中で男性が出来ることはたくさんありますが、
男性だけが出来ることはと聞かれれば、それは無いかもしれないなと思いました。
そして、「父」とは?「夫とは」?「彼氏とは」?そんなことをぼんやりと考えていました。
それでも、きっと僕ができることはたくさんあって、
それが明確に見えないとしても、これから探していけたらいいなと思いますし、
そんな前を向く勇気の大切さや、自分を認めてあげることのカッコよさを
この映画はたくさん教えてくれた気がします。
YouTubeに上がっているトレイラーのURLを貼っておきますね
機会があればぜひ観てみてください
それでは