木場にトナリの本店が移転して来た時のインパクトは鮮明に覚えている。
「タンギョウ・トナリ」のキャッチコピーのみならず、そもそものトナリの意味にも好感を持った。
その後、このトナリ丸の内。この前来たのが12年前。
最近では、三年過ぎれば世の中が激変するくらいのスピード感ではあるが、ずっと再来店したいとうずうずしていた。
TOKIAの地下一階。







ここには、大阪発祥のお好み焼きの人気店のキジもちゃんと残っている。
トナリは相変わらずの超横長カウンター店だ。
遅めのランチか早めの夕飯かわからないような時間帯。流石に行列はできていない。





相変わらず、タンギョウを前面に打ち出している。
驚いたことに、
タンギョウ(タンメンと餃子のセット)は、¥1,080。
世の中、世界的な原材料費と光熱費の高騰。深刻な人手不足が加速。空席のラーメン店の店仕舞いが進む中でだ。

◯ タンメン¥840を注文。
タンギョウを注文したいのは山々だが、この後、宴会の約束がある。
「生姜を入れますか?」
もちろん、「お願いします」だ。

カウンター越しに熱々のタンメンを出される。



溢さないように慎重に受け取りソフトランディング。
丼からはみ出た富士山状の野菜のてんこ盛り。ジローの野菜のボリュームに引けを取らない。その脇には、親指大のおろし生姜。



何も変わってない。
野菜をかき分けスープの中から中太平打ち麺を取り出す。昔懐かしいチャーメンに使われるような麺。大量のもやしと同じくらいの太さで、野菜のシャキシャキ感とこのあっさりツルツル麺がなんとも言えないハーモニー。それに、旨みが溶け込んだスープが追っかけて来る。
さすがや。トナリ。



手抜きせずに値段もセーブするその志(こころざし)に拍手やね。