North v South match at Sky Stadium in Wellington
何とか開催されることになったNorth vs South(北島選抜 対 南島選抜)の試合のプレビューからこのブログの再開になります。
(本当は、もっと前に始めてSuper Rugby AOTEAROAの事も書きたかったけど)
オールブラックスのトライアルとも言えるこのNorth vs Southは見どころ満載
Super Rugbyの試合数が増えるにつれてこのトライアル的なものがここ最近行われていなかったですがコロナの影響で試合数が減り久しぶりに開催されることになりました。
今はネットで調べれるのでご存じの方も居られるかも知れませんが
North=スーパーラグビーの北島の3チーム、
South=南島の2チーム
と言う感じで選んでいるわけではありません。
NPC(州代表のチームでスーパーラグビーの下部組織みたいな感じのところ)から選んでいます。(昔ほど連携感がない気もしますが)
※ニュージーラグビーは「ABs/Super Rugby/NPC/Club Rugby」と言う感じでピラミッド式になっています。※
今回は、そのNPCでも現在所属しているチームではなく一番最初にプレイ(契約)したチームと言う事でさらにややこしくなっている感じですね。
選手が最初に契約したチームから他の州に移籍することは結構あるので、、、
例えを上げると、今年大活躍したハリケーンズのJバーレットは、州代表はタラナキ(北島)ですが最初にカンタベリーでデビューしたようで(これは私も知らなかったです)カンタベリー地区は南島になるので今回はSouthのチームに入っています。
以前は似たようなものでは、「Possibles」 vs 「Probables」 と言う面白いネーミングで「選ばれる可能性が高い」 対 「もしかしたら選ばれるかも」と言うような(日本語が難しいです)ものも度々やっていた事もあります。
Probablesの選手ががアピールしてほぼ確定だったと思われていたPossiblesの選手を引きずり落してオールブラックスになる事も今までに何度かありましたので面白い試合になります。
当然皆オールブラックスになりたいので、むきになり殴り合いのけんかになったこともあります
話をNorth vs Southに戻して、建前はSuper Rugby AOTEAROAで活躍した選手を28名ずつ選んでいますが、ケガであまり出れてないもしくは出てもあまり目立っていなかったAll Blacksキャプ保持者は出れる状態であれば選ばれています。
なので軸はABsの選手プラスSuper Rugby AOTEAROAで活躍した選手を足した感じです。
その足した感じの選手で面白い選手やABsでもレギュラークラスでない選手で今年はレギュラーになれそうな勢いのある選手をピックアップして紹介したいと思います。
まずは9月5日の試合のメンバーは以下になり(C)はキャプテン
NORTH:
1-Karl Tu'inukuafe 2-Asafo Aumua, 3-Ofa Tuungafasi,
4-Patrick Tuipulotu (c), 5-Tupou Vaa'i, 6-Akira Ioane, 7-Ardie Savea, 8-Hoskins Sotutu,
9-TJ Perenara, 10-Beauden Barrett, 11-Caleb Clarke,
12-Anton Lienert-Brown, 13-Rieko Ioane, 14-Sevu Reece, 15-Damian McKenzie
Replacements:
16-Ash Dixon, 17-Ayden Johnstone, 18-Angus Ta'avao, 19-Scott Scrafton, 20- Dalton Papalii,
21-Aaron Smith, 22-Peter Umaga-Jensen, 23-Mitchell Hunt
Missed selection: Kurt Eklund, Alex Fidow, Lachlan Boshier, Te Toiroa Tahuriorangi, Mark Telea,
SOUTH:
1-Joe Moody, 2-Codie Taylor, 3-Nepo Laulala,
4-Samuel Whitelock (c), 5-Mitchell Dunshea, 6-Shannon Frizell, 7-Tom Christie, 8-Tom Sanders,
9-Brad Weber, 10-Richie Mo'unga, 11-George Bridge,
12-Jack Goodhue, 13-Brayden Ennor, 14-Will Jordan, 15-Jordie Barrett
Replacements:
16-Liam Coltman, 17-George Bower, 18-Tyrel Lomax, 19-Manaaki Selby-Rickit, 20-Dillon Hunt,
21-Finlay Christie, 22-Josh Ioane, 23-Leicester Faingaanuku
Missed selection: Andrew Makalio, Alex Hodgman, Reed Prinsep, Mitchell Drummond, Sio Tomkinson
太文字が良くも悪くも注目している選手ですが
キャプテンの話から行くと、今年一番目立ったと言ってもいいくらいでABsではいつもリザーブだたけど今年はレギュラー間違いなしと言えるくらいの活躍ぶりをスーパーラグビーで見せたブルーズのキャプテン Patrick Tuipulotu がNORTHのキャプテンを任された。
(1月のプレシーズンマッチの時の写真)
もともとシャイで話すのが上手くなかったけどキャプテンを任されるようになって試合後のインタビューを重ねていくうちに話すのも慣れてきてきたようです。強靭な体を持ちそれを生かしたコンタクトの強さが最大の魅力。
対面にはABsのロックで不動のレギュラーのSamuel WhitelockでこちらはSOUTHのキャプテンでこの対決は面白いに違いない。
今年はこの二人がABsのロックのコンビでしょうね。
注目対面対決はほとんどが注目ですが強いていくつか挙げていきます。
まずは、プロップ対決[Joe Moody vs Ofa Tuungafasi]
ブルーズの3番で活躍したNorthの3番Ofa Tuungafasi はスクラムだけでなく3番でも走れるし仕事量も豊富でおまけにディフェンスも素晴らしいので今年はABsでもNepo Laulala (South の3番)を抑えてレギュラーでも十分いけると思っています。
6番対決「Akira Ioane vs Shannon Frizell]も非常に見どころあり!!
私の次のABsの6番の一押しがハイランダーズで活躍しているShannon Frizellですが、カイノのような選手になれるのではと思っているくらいです。
対面は、ここ数年活躍しているもののなかなかABsに呼んでもらえないA.Ioaneが今季ブルーズで8番Hoskins Sotutuの活躍がありベンチにも入れてもらえなかったですが、シーズン終盤の少ないチャンスでアピールしてNorthの6番に選ばれています。ここでアピールすれば一気にABs入りも狙える位置に来たのでFWの中では一番の注目対決!!
プチ注目しているSouthの7番対決[Ardie Savea vs Tom Christie]
サウスの7番Tom Christieはクルセーダーズで見せている良い仕事ぶりを見せるとケガに悩まされている今年のABsのキャプテンに選ばれているサム・ケーンもうかうかしていられません。Ardie Savea相手にどれだけやれるか注目。
FWは6番対決が一番注目ですが、BKの一番注目は何といっても10番対決でしょう。
[Beauden Barrett vs Richie Mo'unga]
昨年のワールドカップで10番をものにして、今年もクルセーダーズで大大活躍したRichie Mo'ungaが,本当は一番やりたいポジションと言っているブルーズのBeauden Barrettが本職の10番に入りABsの10番のポジションを奪い返せるアピールをできるのか注目!!!
ABsのレギュラーが12番をつけて対決も見どころ満載。
[Anton Lienert-Brown vs Jack Goodhue]
NorthのAnton Lienert-BrownはSuper Rugby Aotearoaではチーフスで一勝もできずに相当悔しい思いをしているのでこの試合は相当燃えているに違いない。
対面はクルセイダーズでも相変わらずの活躍をしたJack Goodhue長い後ろ髪が印象的だったが最近バッサリ切ったのにはびっくりしたがプレイでもAnton Lienert-Brown相手にびっくりさせることが出来るか注目!
両ウイング対決も面白い![Caleb Clarke vs Will Jordan ]
今年ブルーズで大活躍したCaleb ClarkeはNZセブンス代表で世界中を回っていたのでブルーズのメンバーには入っていなかったが、コロナの影響でセブンスの大会が中止になり急遽ブルーズ入りして大活躍。
セブンスでフィットネスも上がり強さだけでなくプレイの幅が広がり一気にトップレベルへ。
この試合でも今季クルセーダーズで大活躍したSouthの14番Will Jordanも売り出し中でわくわくした対決が見られそう。
もう一つのウイング対決[Sevu Reece vs George Bridge]
クルセイダーズのウイングコンビで昨年のワールドカップでもレギュラーコンビでレベルの高い対決が見られそう。
15番「Damian McKenzie vs Jordie Barrett」の対決も名前を見ると面白そうだが、、、昨年膝をけがしてからのDamian McKenzieは以前のようなキレキレの走りが戻ってこないと今後ABsに入ることも難しいかもしれませんね。(一応NZ国内ではまだ評価は高いですが、、、)
サイズ(特に上背)がないですし15番だとキック処理で世界のトップ相手には不利なので個人的には15番ではスーパーラグビーレベルではOKでもテストマッチレベルでは厳しいと思っています。
キレが戻ってもウイングで使う方が良いでしょうがウイングは良い選手が沢山いますし、10番もやれますが10番もライバルが、、、 サイズもありゴールキックも60Mを軽々入れるなどABs15番に確定したいくらいのJordie Barrettが今年は一皮むけたプレイを見せてくれるでしょう。
(一月のプレシーズンマッチの時の写真)
書いているときりがないくらい面白い対決が盛りだくさん。
今度は個人的に注目している選手を少しばかり。
Northから、
8番Hoskins Sotutuはスーパーラグビーではブルーズで大活躍でA.Ioaneを抑えてNo8でレギュラーを取りました。もともとBKの選手でスーパーラグビーでもパスやキックのスキルがあるところも見せていました。
まだまだ若いですし経験を積めばさらに伸びる選手だと思います。イングランド、フィジーそしてNZの代表資格があるのですでに争奪戦になっています。
13番-Rieko Ioaneは本職ウイングでなく今年はブルーズで13番でした。
高校時代までは13番でしたがプロになりウイングでそして一気にABsになっています。
数年前までは世界でもトップクラスのウイングでしたが、ABsのウイング争いが激しく良い人材が出てきてレギュラーの座を奪われてしまい今年は13番でABsのレギュラー狙いに変えたのか?スーパーラグビー終盤では13番のポジションに慣れてきて良いプレイができるようになったのでこのレベルでも通用できるか注目。
個人的にRieko Ioaneはウイングの選手だと思いますが、13番を経験することで幅が広がるしまた再びウイングをやるにしろ今後のRieko Ioaneのプレイに良い影響を与える事でしょう。
彼の調子が良いときは手が付けられないのでまたABsのレギュラー争いに加われればいいなと思っております。13番も高いレベルでやれることを証明すればコーチにとってもありがたいですね。
16番Ash Dixonは、NZマオリ代表ではハカを仕切るなど顔なじみですが、ABsにはなかなか呼ばれませんでしたが、ようやくチャンスが与えられましたね。
ABsに定着しているLiam Coltman(Southの16番)を抑えて今季はハイランダーズで2番のレギュラーを取ったくらいですし、遅咲きですがABs入りのチャンスをつかめるか注目しています。
22番Peter Umaga-Jensenはハリケーンズで今年活躍した選手で昨年途中からメンバー入りした記憶があります。勢いのある選手で今年は無理にしても数年後にはABsに入ってきそうな選手です、いやこの試合でアピール出来たらハリケーンズのチームメイトのNgani Laumapeがケガで長期離脱なのでサプライズあるかも??
23番Mitchell Huntは、今年のハイランダーズのBKを引っ張った選手でしたね。10、15番のどちらもこなせる選手で特に今季は切れ味の良いランプレイを見せてくれて今のマッケンジーよりこの人の方が上回っていると思います。マッケンジーと同じようにあまりサイズがないですがボールを持たせるとワクワクさせてくれる切れのあるランニングスキルは数年前のマッケンジーを思わせてくれるくらいです。
South
ごめんなさい、ノースは沢山上げましたがサウスは、、、対面対決で注目している選手をあげているので他では上げなくても十分有名な選手と言う事であえて挙げていません。個人的に注目している選手が今回試合のメンバーには入っていませんが挙げてみました。
Northの12番Anton Lienert-Brownの兄弟でSouthで選ばれていた Daniel Lienert-Brownの代わりに入った今季ブルーズの1番でレギュラーとして活躍したAlex Hodgmanが見たかったです。コンタクトも強く仕事量も多いプロップで個人的には将来ABsに入ると思っています。
https://www.allblacks.com/assets/MatchDayProgramme-NvS-Spreads-Low-res.pdf
出来たばかりの試合のプログラムで選手の顔も見れますよ。
Steinlagerがスポンサーでこのビールが好きなキウイ(NZ人)は多くいます。
やっぱり写真の件で苦戦しています。容量が大きいとほとんど追加で載せれないのでしょうか。