6月1日、私は元事業所に戻った。
朝9時に会議室と言われ、それまでは食堂で待機していてくれと言われ、時間まで食堂で待機する事に…

元事業所に戻っても歓迎されているわけではなく、なぜ戻ってきたのか陰で何かを言われてるのは分かっていた。
その時の私には針のむしろ状態で辛かった事を、今でも鮮明に覚えている。

9時になり工場長と部署のリーダーと話しをし、6月からの1ヶ月の仕事内容と、7月からはまた別の仕事を覚える欲しいという話しだった。

7月からの別な仕事は…
新事業所との関わりを持つ仕事だった。
私は新事業所での事が原因で適応障害になったのに、また関わらなければいけないのかと思った私は、涙が出そうになるのを必死に我慢するのが精一杯だった。

工場長にどうしても7月からの仕事は、私には出来ないと話しをしたが、自分が何故その仕事が出来ないのか、核心に触れた話しをしなかった為、分かってもらえず…
話しは終わってしまった。

話しが終わった私は、元々自分が仕事をしていた現場に向かった。

現場に向かう途中で彼と偶然会い、彼に「今日からこっちなんだよね」と言われたが…
彼の顔を見ただけで泣き出しそうになった私は、ただ頷く事しかできなかった。


〈余談です〉
適応障害の症状が落ち着いた今でも、この時の事を思い返すと私は涙が止まらなくなります。
忘れられない恋(17)を書きながらも、涙が出てきてしまうくらい。
この後のお話も…
適応障害に理解をしてもらえない葛藤に苦しむ日々が続くので…
その時の事を思い出してながら涙してると思います。
精神疾患に苦しんでる方々を少しでも理解してくれる会社が増える事を私は願ってます。
私みたいな人が、1人でも減る事を願わずにはいられない。