ロンドンでパラリンピックが、盛大に開催中。
健常者とは大いに異なるハンディキャップの
手に汗握る熱戦振りには、思わず目頭が熱くなることも。
日本人参加者達の中からも金を含むメダル獲得者が
少しずつ出ている事は、大変喜ばしい限りです。
あれは家内の大叔母宅を訪ねた1970年代後半の
米国はコロラド州デュランゴ市での見聞です。
当時で人口が僅か1万人強ほどの山岳地に有る小さな街に
それでもたった1軒の大型スーパー(Walmart Supercenter)があり
そこのハンディキャップ用の専用駐車場所は
建物の出入り口に近い一等地に設けてありました。
漸く最近の日本でもハンディキャップ用のマーク入り駐車場が
ちらほらと見受けられますが、当時のアメリカでは、
既に心憎いばかりのハンディキャップへの配慮が有って
それは至極当然の事だったのです。
一般に他人の眼を日本人ほどは意識しないアメリカ人は
文字通り「ハンディキャップ」をものともせず
車社会の恩恵にも預かって自由奔放に意思の赴くまま
何処へでも出掛けて行き、各人の人生を謳歌するのでした。
街でたった1軒の大型スーパーには、それこそ何でも品数が
揃っていて、ハンディキャップが、電動車椅子(Electric Wheelchair)
に乗って自由にスーパー内をショッピングする姿には何の違和感も
有りませんでした。
段差の無いフラットな床、広い通路、ハンディキャップ用の洗面・トイレ
低い休憩用テーブルなどスーパー内には、至りつくせりの設備が
完備していて、私達家族は各人の体型に合わせた様々なデザインの
電動車椅子で嬉々としてスーパー内を動き回る何人もの
ハンディキャップに出遭ったのでした。
そして健常者達のハンディキャップに対する暖かな眼差しと
周囲の人達の臨機応変に手を差し伸べる自然な振舞いを目の当たりにして
私は不覚にも目頭が熱くなった当時を懐かしく想い出しました。
パラリンピックの後半になって日本の金メダルの数がドンドンと
増え出しました。 日本、頑張れ。