あれは家内の大叔母宅がある米国はコロラド州デュランゴ市で
    家族ぐるみの夏休みを満喫していた1980年代後半のハプニング。
 
    家内の甥スティーブから
      「トミー チョット変わった自転車があるが乗ってみないか」
    と誘われ、人一倍好奇心旺盛な私が間髪を入れずに
      「勿論、スティーブ。ところで自転車はどこに?」
    と訊くまでも無く、スティーブは既に車庫方向へ。
 
    そのスティーブが車庫から引っ張り出してきた自転車はと言うと
    前輪が後輪よりも少し小さく車体が前後に長く伸びた
    一見異様な形をしていたのです。
 
    日本では一度も見掛けたことが無い、少し寝そべった姿勢で
    乗るような変わった自転車だったのです。
    当初の勇んだ心とは裏腹に、私はしばし躊躇することに。
 
    するとスティーブが、自宅前の交通量が殆ど無いだだっ広い道路で
    スイスイとそのへんてこりんな自転車のデモ乗車を。
 
    それを見た私が何となく乗り方が理解出来た積りになって
    ようやく試乗する意欲が湧いたのですが 。。。
    ところがどっこい、そう簡単には事が進まなかったのです。
 
 
イメージ 1
その自転車のイメージです (ネットより拝借)
 
    実際に試乗してみると、添付のイメージ写真よりは更に寝た格好
    となるのでした。それは ・・・
 
    私が自慢出来る事でもありませんが、典型的な日本人男性の
    体躯である 胴長・短足 持ちである事にようやく気付く始末で。
    そう、恥ずかしながら、何と私の足がペダルまでは届かないのでした。
 
    サドルと違うバケットタイプの椅子から少し体を前へ乗り出せば
    ますます身体を後ろへ反らす格好となり
    とてもその自転車に乗れる道理がありません。
 
    私はこの時ほどアメリカ人の 胴短・長足 な体躯を羨んだことは
    ありませんでしたねぇ、本当に。 (失笑)
 
 
    戦後の第二次ベビーブーム以降に誕生した若い日本人で
    このへんてこりんな自転車を上手く乗りこなした体験者が
    果たして存在するのか大いに気に掛かるところです。