私は幼少の頃から「未知との遭遇」に大いに憧れ、特にUFOや宇宙人に対しては
  格別の好奇心がありました。長じてからもUFOに関する書物を読破し、テレビの
  UFO特番は欠かさず見ておりました。

  1980年代の前半からは、いわゆる超能力ブームが日本中を席巻し、あらゆる
  日本のマスコミで連日ユリ・ゲラーが演じた超能力(手品?)ショーに躍起と
  なっておりました。
  
  このブームの最中に私の長男(当時9歳)がユリ・ゲラーのスプーン曲げに挑戦して
  いとも簡単に何本ものスプーンを曲げたり、折ったりしましたので、益々未知との
  遭遇にのめりこんで行きました。

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  スプーン曲げを実演した当時の長男曰く(長じて弁護士となった今日では無理ですが)
    スプーンを左手に持ち、右手の親指と人差し指でスプーンの首部分をさすると
    さすっていた部分が徐々に熱を帯びてきて、脳から何等かの信号が発せられた
    途端にスプーンが曲がったり、折れたりする
  というもので、私達家族の目前で何度もスプーン曲げ(カレー用の大きいサイズも)
  の実演をしてくれました。
  今、折れるとか、曲がるとかの言葉を発すると同時に アーラ不思議 本当にスプーン
  が曲がったり、折れたりしました。(家内が今でもそれらのスプーンを保管中です)

  更に長男は「夢かウツツか定かではないが、宇宙人に拉致されたUFOの中で
  脳に異物をインプラントされてから、地球に戻された」と語り、その後の長男は
  一般の人達よりは一歩先んじた予知能力(?)が備わったようにも見受けられました。

  当時の自宅は、とある関東地方の小高い丘の頂上部にあり、長男の部屋は2階の
  角部屋でした。その長男の部屋からは視界をさえぎるものが全く無く、UFO奇談
  が発生した場所としてはうってつけのところでした。

  私の身辺でもこのような怪奇現象〈?)を見聞出来るのですから、広い世間、いや
  世界には数多の怪奇現象があっても何等不思議ではありません。

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                    UFOは本編とは関係有りません

  UFO事件としては、あの有名な1947年の米国ロズウエル事件(Roswell Incident)
  があります。その時生存〈?)していた宇宙人達〈?)が保護され、UFOから
  運び出されたと言う話は、今となっては「公然の秘密」ともなった超有名なUFO事件です。
  1980年頃に、私が始めてこの事件を知った時には大変な衝撃を受けた事を思い出します。
  当時この事件は日本では余り認知されてはおりませんでしたが、何故か私はこのUFO事件
  の実在と宇宙人の存在を固く信じた者の一人でした。

  常にUFOと宇宙人の存在が念頭にあった私が、1985年に家内の親戚宅 
  (米国、コロラド州、デュランゴ市:Durango, Colorado)を訪問した時のハプニングです。
  居間の書棚にUFOに関する分厚い本を見つけて、何気なく手にして見ると
  <UFO目撃談>の本でしたが、驚く勿れ著者は私達家族が訪問したお宅の方
  つまり家内(日米ハーフ)の祖母の実妹(Vivian〉でした。

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  この方は Vivian Mxxxxxx で長らく教職にありました。奉職中の大半を
  ナバホインデアン居留地(Navajo Indian Reservation)内の学校で過ごし
  インデアンの子弟教育に多大な尽力をされた方でした。その長い教職期間中に
  数多のUFOを目撃したと言う訳でした。

  私がそのUFOの本を手にしていたのを目ざとく見つけたVivianが 
    『トミー 今からUFOを見に行くかい』
  と唐突に私に話しかけて来ましたので、呆気に取られていると
    『その本は、私の体験に基づく実話ですよ』
  と言いながら
    『いつでもUFOを見ることが出来るの』
  とこともなげに言ったのには2度ビックリしました。


  アメリカ大陸の左半分、西海岸よりに山脈が連なる部分があります。フォーコーナーズ
  と呼称される、アメリカで唯一の4州が直線で交わる辺り(Four Corners: ARIZONA,
  NEW MEXICO, UTAH, COLORADO)は、山岳地帯で、正しく西部劇映画に出てくるような
  奇岩(Shiprock他)が林立する異郷の地で、UFOが飛来する背景としては
  格好の場所です。
  このフォーコーナーズから少し右に行った辺りにデュランゴ(Durango)があります。

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                         Shiprock

  Vivianは、当時既によわい70歳代後半の高齢者でしたので、私がVivianに代わって
  ハンドルを握り、「しばしばUFOが飛来するという近くの山岳地帯」までVivianの
  ガイドで出掛ける話が突然持ち上がりました。

  時刻は既に午後9時を少し回っておりましたが、家族にこのUFO見学の話を 
  持ち出すと全員がこの機会に「是非UFOを見たい」と切望しました。

  (続く)