電車に乗ると
                 いきなり異臭が鼻をつき
                   何とも言えない
                  嫌な気分になりました



  今日の正午頃
  私は東京のJR山の手線内回りに
  秋葉原駅から乗車しました。

  乗車位置は進行方向前から
  6両目で4つあるドアーの
  前から2番目でした。


  するといきなり

  何とも言えない異臭が

  プーんと鼻をつきましたので
  
  その異臭の元凶を探ろうと

  車内を見渡すと

  どうやら異臭は

  連結器を通り越した

  一両前の方向から

  漂って来ておりました。


  車内は土曜日の昼頃ということもあり
  本当にガラガラの状態で
  空席だらけでしたが、
  どういう訳か
  私が乗り込んだよりも前の部分の
  座席はせべて空席で
  見える範囲の
  一両前の座席も空席のままでした。

イメージ 1
   この写真は本編とは
   関係ありません

    「これは何かあるなぁ」

  と持ち前の好奇心から
  ゆっくりと連結器部分まで
  近づいて見ると
  進行方向に向って右側の
  ちょうど角に当る座席に
  ホームレスが熟睡して
  おりました。

  その容姿たるや
  説明も憚るような
  ホームレスそのもので
  どうやって乗車したのか
  その行為を疑うような酷い
  格好をしておりました。

  ホームレス周囲の座席は
  当然というか全てが空席で
  少し離れた座席に腰掛けている
  大多数の乗客たちは
  われ関せずという態度で
  無関心を装っておりました。

  私は新橋に用事がありましたので
  僅か10数分の乗車時間でもあり
  何とかその異臭に絶えて
  新橋で下車しました。

  すると偶然にも
  目の前に駅員がおりましたので
  その駅員に逐一状況報告をすると

   「分かりました、
    直ぐ次の駅員に報告して
    善処します」

  との返事でホットしました。

  私はそのホームレスが如何なる理由で
  そのような境遇に陥ったのかを
  知る由はありませんが、
  見て見ぬ振りが出来ぬ性分ゆえ
  何か余計な行動を取って
  そのホームレスの睡眠を
  無理やり邪魔した結果になったのかと
  一瞬後悔しました。

  しかし、

    『いや、あれは正しい判断で

     勇気ある行動だったのだ』

  という別の自分が居て、
  勇気付けてくれるのでした。