濃州堂に拵え作製を依頼したところ、見慣れないハバキガタ直しという項目があった。

 

これはなんだろうか?という事で電話で問い合わせてみたところ

ハバキのガタつきを直すために、ガタつきのある箇所に薄い銅板を入れて接着するとの事だった。

 

つまりハバキの区金と似たような事をガタつきのある箇所に施すのか。

 

ということは

大きめのハバキだけ買ってきて、薄い銅板を内部にうまく接着すればガタツキの無い合わせハバキが出来上がるのでは?

 

ちょっと面倒ではあるけど、数千円で銀無垢や銅無垢ハバキを買って、裸身の刀身に合わせハバキすればかなりお安く仕上がるなぁ!

 

という事で、やってみた。

安い規格品の真鍮ハバキを用意。

 

薄い銅板が無かったので、裏面にテープの付いたクッション材で代用(刀身に傷が付くのも嫌だし)

 

細く薄くシートをカットしてハバキに貼り付ける。

 

あとはハバキを刀身に合わせて少し変形させれば…完成!!

ガタツキ無しの合わせハバキになった。

 

なるほど、規格品のハバキがヤフオクなんかで売れているのはこういう事かと一人納得していた笑

 

あともしかして、古い刀を高く見せたくて金着せハバキなんかを合わせにして装着する際にも

こういうハバキのガタ直しがされているのだろうか。

 

金着せハバキなんかは高めに落札されているけど、それでも一万円いかなかったりするし

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k1064326591

 

新品の銀無垢ハバキを作るよりずっと安くてしかも装着すれば刀身が高く見えるよなぁ。

 

古い刀には金着せ合わせハバキで、

武用刀には銀無垢や銅無垢の合わせハバキで売る人も多いのかもしれない。