居合や抜刀という武道には真剣がつきものだが、この真剣に対する認識や知識って個人差がめちゃくちゃ大きいと思う。
今までいくつか他の流派を回った事もあるが、全体的に安くて使えれば何でも良いという思考の方が多い印象だ。
(素延べ刀は無傷無欠点なのだが、これを玉鋼を鍛えて作った刀だと信じている方も多い。
そもそも素延べって何?という状態。)
その一方で刀への知識も大変深く、掟を破るような拵えを嫌う方々もいらっしゃる。
割合としては75対25で安くて使えれば何でも良い派が多い印象。
面白いのは、刀への知識や拘りは腕前に無関係なところだ。
上手い人は刃が立っていれば何を使っても斬れるし、刀を壊す事もあまり無い。
模造刀で竹を斬るような人もいる世界なので、刀に拘るのがマストではないのだろう。
だが、このような刀への知識があまり無い武道家からのしわ寄せは刀鍛冶や職人さんに寄っている。
ブログを見て
ああ…注意喚起したくもなるよなと思った。
ぼくの通う道場の師範代クラスにも、手の大きさと縁金の大きさと柄の太さについて全然分からない方もいて、
その師範代の薦めで拵えを作り、手に合わない居合刀を使い続けている門下生達が未だにいるのだ。
かくいう僕も初心者だった頃に、その師範代の薦めで手に合わない居合刀を作ってしまったクチだ笑
せめて今後はそんな事にならないよう、門下生達には自分が教えていくが
刀自体にさほど興味は無く刀を振る事だけに興味がある人にどうやって刀自体に興味をもって貰うかが難しいなぁ笑